命あるすべてに慈悲は注がれる

「名前の知らない男」からの一枚のメモ

メモに綴られた言葉が、人々の心に痛みを覚えさせたのです。 ボロボロの紙に書かれた手書きの文字が、不幸の中の不幸を物語っていました。

ある日、フェイエットビル動物保護協会(FAPS)のスタッフは、シェルターの入り口に置かれた小さなケージと1枚のメモを見つけました。

ケージの中では、毛で覆われた小さな顔、かわいい小さな目、そして小さなしっぽがいくつか揺れているのが見えました。かわいいその黒い毛玉は一見元気そうに見えましたが、みんな、栄養失調に陥っていました。

FAPS専務取締役のジャッキー・ピーリーさんは、「彼らは友好的で、友達を作るのが好きで、とても元気です」とエポック・タイムズに語っています。またスタッフも5匹の捨てられた子犬を見つけ、愕然としたと言います。

ピーリーさんは、この手書きのメモには「困難に直面したときの思いやりの物語」が書かれてあったと言います。

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まずは、子犬たちの健康を確保することが最優先でした。それぞれの子犬に栄養補給、害虫駆除用注射、ワクチン接種が必要です。

この子犬たちの物語は、子犬の愛らしい写真と、1枚のメモがSNSに掲載され拡散されました。コミュニティを通じて、子犬たちの背後にある悲痛な物語を知ることとなったのです。

メモにはこう書かれていました:

助けてください!
 

ある日、いつも餌をやっていた野良犬のメスが、道端で死んでいるのを私は見つけました。車にひかれたようです。私は、残念なことにこの子犬たちを見つけてしまったのです……。私は、あの母犬が、どこで子どもを育てているのか知っていました。そして、いつも母犬に会っていた付近を捜索した後、この子犬たちを見つけました。
 

私はホームレスで、この子たちの面倒を見ることができないため、このままにしておくことしか出来ないことを申し訳なく思っています。この子たちと母犬を思うと胸が張り裂けそうです。 私はただ、この子たちに母親のように愛されるチャンスを与えてあげたいだけなのです。決して母の愛情を一度も受けたことのない私のようにならないでほしいのです。
 

私のことを悪く思わないでください。 寒空の下、帰ってこない母犬を待つ彼らを放っておくのが辛いです。
 

名前の知らない男より

ピーリーさんと職場のスタッフは、ホームレス男性のこの言葉に深く心を動かされたと語りました。 ホームレスの身元は謎のままです。

「私たちが子犬について知っている事は、この匿名の男性が残したメモに書かれている内容だけです」と彼女は言います 。

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FAPSはフェイスブックの投稿で、匿名の男性にこう提案しました。

「もしよろしければ、子犬たちを見に、シェルターに立ち寄ってください。そして私たちの感謝の気持ちを受け取ってください!」

ピーリーさんはエポック・タイムズに、「彼が貧しいにもかかわらず、野良犬の世話をし、また悪天候の中、子犬を保護したことを知り、心が温まりました」と語っています。

「今、彼らは幸せそうに身を寄せ合い、お腹いっぱい食べ、犬小屋の暖かいベッドで昼寝をしています」

2月1日に保護されたこの子犬たちは、現在生後8週間になりました。 ピーリーさんは、子犬たちの里親がすぐに見つかることを願っていると言います。
「このことは、世話を必要としている多くの動物たちが、永遠の家を待っていることを浮き彫りにしました」

このシェルターは、コミュニティからの支援で、ピーリーさんは感謝しています。ピーリーさんは、FAPSの日々の運営は、政府からの資金援助を受けていないと言います。家のない動物たちが十分なケアを受け、必要な治療を受けられるようにするためには、お金がかかります。

彼女は「私たちの動物救済活動は、すべて寄付に頼っている」と言います。

FAPSは動物を愛する女性たちによって1982年に設立されました。この団体は、フェイエットビルとフォート・リベルテ地域で活動する唯一の殺処分のない非営利の保護団体です。今日まで、この団体は何万頭もの動物を保護しています。