独銀行:鳥インフル感染に関連、石油価格暴落を予測

2006年03月22日 08時45分
 【大紀元日本3月22日】ヨーロッパの一部地区では鳥インフルエンザウイルス感染が続発したことに対して、ドイツ銀行は、人から人への感染が拡大した場合、もたらされる損失は世界的範囲に及ぶとし、エネルギー需要が減少するため、石油価格は1バレルに対して25米ドル(約2925円)まで下落する可能性があると示唆した。

 ドイツ銀行ニューヨーク駐在アナリストのアダム・シーミンスキー氏は3月3日付きの報告で、「鳥インフルエンザウイルスは一旦、人から人への感染が発生すれば、世界各国の国内総生産量(GDP)は1~2%の減少が予測される」とし、経済遅滞により、石油需要は日量約200万バレルの減少が予想されるとの見解を示した。

 世界保健機関(WHO)の統計によると、鳥インフルエンザウイルスに感染した人はこれまで、すべてが家禽との接触による感染であり、2003年以降はすでに98人が死亡している。同ウイルスの人から人への感染が拡大した場合、世界が大災難に直面すると示唆した。シーミンスキー氏はインタビューに対して、同事態になった場合、各国政府が航空便の運行を控える可能性があるとの見解を示した。

 需要拡大により生産された石油が消費されたため、原油価格は過去2年間で高値を維持していた。石油輸出機構(OPEC)は17日、現在OPECの余剰生産能力の日量は200万バレルしかなく、一旦ナイジェリアでの反体制派の攻撃事態が起きれば、石油供給が停止される可能性があると示した。国際原油価格は現在1バレルが60米ドル(約7020円)強を維持しているという。

 一方、投資家である量子基金の創設者ジェームス・ロージャス氏は、商品投資を最優先する砂糖価格は4回上昇しても、これまでの最高値には達しないとの認識を示した。調査によると、過去12ヶ月間で砂糖が最優良投資商品であったとし、今年は2年連続にして株式・債券市場および原油価格より安定した高値を維持するとの見方を示した。

 また、砂糖の世界最大生産国ブラジルは、原油価格の高騰により、5割以上の砂糖をエタノールへ転換し、4年以内にガス車をなくす目標に達成させる試みを行っている。ブラジルに次ぐ砂糖輸出国タイでは、旱魃に遭っており、中国もここ10年間砂糖の需要が50%上昇したため、砂糖の供給が薄くなったという。

 メリット・オルターネイティブ・インベスティベンツ基金のアンドリース・メイヤー氏は、供給不足なため、今年の砂糖価格は絶対的に株式および債券市場を勝るとの見解を示した。実際、砂糖価格は昨年では60%を上昇し、今年の初めに12%が上昇したという。それに比べ、メリルリンチ社のデータによると、米国スタンタード500指数(S&Y)は昨年では4・7%が上昇し、政府公債は0・44%下落した。

 また、レイマン・ブラザー社の世界固定収益首席アナリスト、ジャック・マルベイ氏は、他の資産表現に比べ、今年の債券投資報酬率には良い情報がないとし、今年の世界債券投資報酬率はわずか2%である。

 ニューヨーク証券取引所によると、5月における粗糖の受け渡しについて、一週間前に、1ポンド当たり16.44米セント(453.59g当たり、約1.9円)で行われたという。

 アナリストらは、今年の粗糖価格は52%の上昇を期待できるとし、1ポンド当たりは25米セント(453・59g当たり、約2・95円)まで上昇すると予想している。また、ロンドンのスクロダーズPlc社の商品部門主任クリストファー・ワイク氏は、粗糖価格は1ポンド当たり19・30米セント(453・59g当たり、約2・26円)まで上昇すると予測している。1974年の国際粗糖価格は1ポンド当たり66米セントの市場最高値の記録を作った。

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