歪んでいる日本の親中派

2006/04/13 23:30
 【大紀元日本4月13日】 日本を訪問する際に強く印象を受けたのは、普通の日本人は中国に歩み寄るのと中国を恐れているのと二種類に分かれている。ここで指す中国は中国の人民ではなく、中国の政治なのだ、すなわち中共政権である。この点において日本人は米国人と大きく異なっている。米国では、中国を論じると、米国人は大抵まず中国人への具体的な感情が湧き出す。しかし、日本では、中国を提起すると、日本人の心を覆うのは中共または中共政権しかいない。

 私は韓国に一週間滞在していた。この問題に関して、韓国人もまた違った態度でいる。彼らは中国の政治に対して、非常に独立した精神を保持し、特別な脅威感または親近感を持っていない。日本は異なっている、歴史へのうしろめたい気持ち、それに加え親中勢力が長期に日本政府と社会を主導してきたため、普通の日本人でも(中共政権に対し)精神上重い負担を背負ってきた。このような現状に私は悲しく感じている。

 うしろめたいと論じるならば、一番そう感じるべきなのは中共なのだ。中共政権が直接または間接に殺害した中国国民は日本よりも多い、中共が中国国民にもたらした災難は日本よりもさらに深刻である。しかし、この中共はいまだに「人民の救世主」と自称し続け、「共産党がなければ新中国もない」との歌声がいまだに中国全土で聞こえてくる。中共の政治家と比べれば、日本の親中派の左翼政治家は、善良すぎるくらいだ。

 よく日本人の親中理念を分析すると、実質上中共政権への親近感ではなく、中共に譲歩し、中共の感情を損ないたくない気持ちの表れなのだ、もっと率直に言えば「恐怖感」によるものだ。日本に滞在する間に接触した日本人の友人、学界または産業界の人を含めて、ほぼ全員が中共政権とつながりを持っている。学界の関係者は中共政権のブラックリストに載せられ、自由に中国を出入りできなくなるのを恐れている、産業界の人は中共政権に目を付けられ、中国でのビジネスが影響されるのを恐れている。そのために親中の姿勢を示している。これは本音ではないため、彼ら自分自身は心地よくないし、見ている人も違和感を感じている。

 ある日本の大学教授は私にある出来事を語った。この教授は最近中国の某大学で学術講演を行った。自己紹介する際に、自分は1989年の「天安門事件」のときに、北京に駐在する記者だったと提起した。たったその言葉を口にしただけで、中国の主催者が「なんで『天安門事件』を言及するのよ、どうしよう」とものすごい慌てぶりだったという。民主国家の学者として、この日本の教授は中国の同業者がこのように極度に恐れていることと、中共政権が「天安門事件」の真相を封殺するのは非常に卑怯なことだと感じたが、しかし、教授は自分の言行を自粛せざるを得なく、本音を隠したという。

 北海道大学の講演会では、私は来場した学者と大学生にある提案を持ち上げた。「中国問題に関心し、中国問題を研究する外国人学者や、中国語を学ぶ外国の学生、海外に留学する中国の学生など全員は、中国での人権の災難と様々な反民主、反自由の恥ずべき行為が発生した後、問題を中国研究の題材にするだけではなく、自由、民主、人権問題について、中共政権に声を上げるべき」と呼びかけた。

 このような学者と学生は決して責任感のある人と称せない、冷血もしくは流血を楽しんでいると言っても過言ではない。すべての中国を愛する人々、現実の中共ナチスを劇場のお芝居と見なすのではなく、中共政権による様々な反人道行為をナチスの研究資料と認識しないでほしい。東アジアを含め全アジア地域の民主化発展の過程で、たくさんの声援者と活動家が必要なのだ。日本と中国における人権、自由、民主問題に関心する学者と大学生が全員、この領域で存分に腕前を発揮できる。

 実際には日本だけではない、欧米の中国問題の専門家も中共政権に捻じ曲がった態度を取っている。暴力団を恐れているけど、彼らに親近感を示す。誘拐犯を恐れているけど、彼らに親しみを表している。このような態度は、自分自身を害するだけではなく、暴力団と誘拐犯をも害している。彼らは暴力と誘拐の手段で天下を食い尽くせると勘違いし、どんどん犯罪の泥沼に身を沈めていくからだ。 

 「朝日新聞」のあるベテラン記者は、北京に駐在していた。彼は広島から大阪に出向いて私に会いにきた。私たちは多くの問題を論じ、意見を交わした。この記者は私の文章を非常に愛読しているという。彼は私の「中国語の複数問題」を賞賛し、この日ネットからダウンロードした日本語版を持参してきた。

 しかし、私が書いた「中宣部を討伐」との文章の中で、中共政権を「非合法な政府」と称したことについて、この記者は異議を示し、「どうして『腐敗』という言葉を使わないの」と質問した。この問題について私たちは長い時間をかけて争議し、お互い相手を説得できなかった。最後に私は「あなたは日本政府も必ずしも全てが民意に添うわけではないと指摘しているだが、そうです。私はこの問題を認める。しかし日本政府はどんなに民意に添わないであろうと、日本国民によって4年に1度選出されている。中共政権は1949年設立して以来、57年間の間1度すら国民に選挙権を与えていないのだ。このような政府がどうして『非合法政府』ではないのか」と説明した。

 この記者は「中国では毎年人民代表大会が開催しているのではない。現在だって北京では『両会』が開かれている最中だ」と反論した。「そうです。私たちには人民代表大会がある。しかし、会議に参加する『人民代表』は各地方政権の共産党書記が指名するのだ」との私の説明を聞いた記者は、「そうですか」と始めてはっと悟ったようだ。この場に居合わせた中国人同胞は、後に私にこう告げた「この記者の考え方は典型的な日本の左翼知識人の態度を表している、彼らは中共を極力理解しようとしている」。しかし私はこう認識している。中共に譲歩することは、中国に親近することではなく、中共政権に親近するとも言えない。実際には中共を害しているのだ。ぜひこの問題を親中派の日本人にはわかってほしい。

 
2006年3月21日 北京


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