欧州議会副議長、中国の人権状況調査、「中国発展の決め手は共産党員の脱党」

2006年05月27日 10時12分
 【大紀元日本5月27日】欧州連合(EU)議会副議長エドワード・マクミラン-スコット氏は21日に北京入りし、中国の人権現状について3日間の調査を行った。調査終了後の24日、香港で記者会見を開き、調査結果を報告。スコット氏は「中共政権は10年前と同じ、依然凶暴残忍で、偏屈な独裁体制である。この国では言論の自由が存在しておらず、報道の自由が規制を受け、宗教の自由は完全に剥奪されている。政治と社会の改革は、論じる価値のあるものはない」と批判した。また、共産政権は必ず崩壊すると断言、中国国内での脱党運動を支持する意向を表明し、中国が発展する決め手は中国共産党(中共)党員が真相を知り脱党することであると語った。

 同氏によると、今回の調査過程で、外交官や、専門家、学者、非政府関係者と個人などと会談。複数の法輪功学習者とも面会し、中共政権による法輪功への集団弾圧の真相を調べたという。

 スコット氏は10年前の1996年、欧州議会の委任で、外交事務委員会の特別調査官に就任、EUと中国の戦略関係の報告書作成を担当した。当時は中国について一連の研究を行ったが、当時と比べて10年後の中国の現状はさらに深刻になったという。

 中共政権は凶暴残忍で、恣意的で変態かつ偏屈な体制

 スコット氏は「10年の歳月を経ても、残念ながら、私は中共政権が依然『凶暴残忍で、恣意的で変態かつ偏屈な体制である』との報告結論を出さざるを得ない。13億近くの中国人は、依然自由が欠けている、これまで世界の多くの地域で一党独裁体制が崩壊したが、中国は(その崩壊の過程が進むどころか)むしろ後退し続けている」と指摘、「この国では言論の自由が存在しない。報道の自由も制限され、宗教の自由は厳しく剥奪されている。率直に言うと、政治と社会の改革は、論じる価値のあるものはない」と述べた。

 そのような結論に至った理由について、スコット氏は、北京でEU代表団を含め複数の外交官や、専門家、学者、非政府関係者らと会談したと明かし、その中で聞き取れたすべてを勘案し、この唯一の結論を下したと説明した。

 法輪功への集団弾圧の真相を調査

 同氏は、今回の調査で法輪功学習者らと面会した。彼らが受けた迫害内容、例えば恣意的な違法監禁、虐待、拷問などを含め、マニュアル化されている弾圧措置と不公平な処遇などについて証言したという。

 法輪功学習者らと面会した理由について、スコット氏は「法輪功という新しい運動は、中共の弾圧を受けているため、運営の方法は政治的な要素になっている。しかし、問題を作ったのは法輪功ではなく、中共政権である。私自身はカトリック教徒だが、法輪功に特別な偏見を持っていない。宗教と信仰は、人類の生活価値観と生活の向上に資する力があると尊重している。宗教の平和を訴え、仲良く共存共栄するとの主張は、共産主義と対立している」と説明した。

 同氏はさらに、「法輪功が中国における重要性は軽視できないものである」と説明し、「彼らが語った迫害体験は、非常に私の心を苦しめた。彼らに対するだけではない、中国で弾圧されている宗教信仰者全員に対する気持ちである」と語った。

 スコット氏は、「中共政権の本質により、いかなる組織や運動も彼らの一党独裁の体制外での発展が許容されない…中国の人権を討論することは無意義なことである、なぜなら、中国には人権が存在しないからだ」と指摘、中国が発展する重要な決め手は、現在進行中の脱党運動であるとの見解を示し、中共党員が真相を洞察し、全員が党員証を破り捨てることを願っているという。

 スコット氏は、中共のような専制政権には、かれらの行為が容認されないことを直接に伝える必要があると指摘、直接の行動の重要性を強調した。不当監禁されている社会弱者を支持し、彼らの声を代弁すべきだという。「更なる情報が必要。全世界の人権組織は2008年の北京オリンピックまでに連携して、焦点を中共に当てるべきだ。この政権は地球上現存する最大かつ最強硬の専制政権であるからだ」と訴えた。

 スコット氏は25日、香港を出て台湾に向かい、午後台北で開かれる「看中国」国際サミットフォラムに出席、講演する予定。

 ※エドワード・マクミラン-スコット氏…イギリス保守党員で欧州議会副議長で、ヨークシャー&ハンバー地域を代表。EU周辺国、特に、アラブ世界の民主化推進に尽力、欧州議会外交委員会では最古参。

(香港=章洪)


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