中国広州:交通事故取材で記者8人、警察の暴行受ける

2006年10月04日 09時00分
 【大紀元日本10月4日】フランスに拠点を置く「国境なき記者団」は9月26日、広州の地元記者8人が交通事故を取材する際に、警察当局からの暴力を受けたことを明らかにした。

 それぞれ、「羊城夕刊」「南方テレビ局」「新快報」および「南方都市報」に所属している8人の記者によると、記者たちは現場に駆けつけた時点から、私服警察および交通管理警察に阻止され拘束されたという。記者たちは暗い部屋へ連れられて、ひどく殴打された上、取材用の器材はすべて押収されたという。当局職員は、怪我を負った記者を現場に残させ、南方都市報の記者だけは、足に釘が刺さったため、病院へ運ばれた。

 国境なき記者団は、広州の地元メディア関係者から今回の情報を入手したという。中国共産党(中共)のメディア、英字紙「中国日報」もこの事件を報道し、3人の記者が軽傷を負い、カメラなどの機材は掴みあいの中で壊されたという。

 交通事故の報道もできなければ、何を報道するのか?

 国境なき記者団の新聞編集者ジェフ・ジュリアード氏はインタビューに対して、8人の記者は何の政治的要素もなく、交通事故の取材をするだけで、当局の阻止および暴力を受けたことから、中国報道メディアの活動は困難に極まるとの見解を示した。

 ジュリアード氏は、「交通事故の報道は事前に許可を得る必要はない。多すぎた規定制限下では、リアルタイムで確実なニュース報道はあり得ないのだ」との意見を示した。同氏は、中国の報道メディア関係者は中央政府および報道監督機構の指示を遵守しなければならないと指摘し、それ故、報道関係者の積極性およびニュース報道の質量に影響を及ぼしているとの見解を示した。

 悪事を隠せば隠すほど表面化する

 ジュリアード氏は、8人の記者はそもそもごく普通の交通事故を取材するだけなのに、現場で警察の暴力を受けたことで逆に事件化し、社会全体、外国報道メディアおよび保護団体の関心が集まった。中国の報道の自由が尊重され、報道関係者が緩やかな活動空間を持つことができれば、今回の事件にはならなかったと指摘した。

 中共官製英字紙「中国日報」によると、広東省委副書記の王華元氏はすでに、今回の事件に対して調査を指示したという。

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