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事件のあった小学校の校門前(ネット写真)

「殺したかったら貪吏を」 小学生8人を殺した犯人に、地元小学生が手紙=中国福建省

 【大紀元日本4月4日】先月23日、中国福建省南平市で8人の小学生が男に刃物で襲われ、殺害されるという凄惨な事件が起きた。犯人は元医師で、解雇されたことに不満を抱き、自殺の道連れにするつもりだったという。同事件に関連し、先週、同市のある小学生が犯人に宛てて書いた作文が話題となっている。「憎しみを抑えられずに人殺しをしたかったら、貪吏(どんり、貪欲な官吏)にしてください」。小学生の素直な言葉が、中国社会の暗部をさらけ出す。

 中国メディアの報道によると、先月23日、福建省南平市にある「実験小学校」の校門前で、登校してきた児童らが突然現れた不審な男に刃物で次々と切りつけられた。この事件で児童8人が死亡、5人が負傷。男は昨年まで地元の診療所に勤めていた元医師で、診療所から解雇されたことに不満を抱き、「自殺を望んだが一人では死にたくなかった。誰かと一緒に死にたかった」と動機について供述したという。

 同事件に衝撃を受けたある小学校の教諭が、児童たちに犯人や被害者、被害者遺族に宛てて手紙を書かせたところ、ある児童が提出した手紙は意外な内容だった。

 「罪悪はあなたの心に溢れ、衝動はあなたの弱点。8人の子供を殺したあなたは、きっと今は悔んでいる。もしあなたが子供の時に人に切られたら、あなたの親はどんなに苦しむか分かる?憎しみを抑えられなかったら、貪吏たちを殺して下さい。あんなにかわいい子供たちに害を与えないてください」

 この作文はインターネットで公開され、波紋を投げかけている。殺人犯に対してではなく、汚職官僚への憎しみを表わす子供の言葉に、「官僚に対する不満がピークに達している」「官僚による腐敗問題の深刻さを表している」などと中国メディアは盛んに報道した。

 また、08年7月に上海で起きた楊佳という青年による無差別殺人事件も再び注目を浴びている。未登録の自転車を所持していたとして警察署に連行され、警察から殴る蹴るの暴行を受けた楊佳は、警察署に賠償と謝罪を要求。無視された楊佳は不満を募らせ、警察官6人を殺害した。事件後、民衆は楊佳を「英雄」「烈士」と称え、「民衆のために、暴徒を除去してくれた」と賛美したが、被害者である警察官への同情の声はなかった。民衆が、警察や官僚に対して恨みを鬱積させていることが浮き彫りとなった事件。この恨みは政治体制から生まれたものだとして、体制の変革を促す声もネット上で上がっている。

(翻訳編集・趙MJ)


 (10/04/04 07:10)  





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