中共の影響が大きい、シンガポールのメディア

【大紀元日5月5日】シンガポールには大きなメディアグループが二つある。ひとつは新聞社で、大株主の立場から現地の主要な日刊新聞を制御している。もうひとつはシンガポールのテレビ機関で、ほとんどのテレビ局を制御している。

これら二大グループは、表向きは 独立して運営しているように見えるが、実際には政府の強力な影響を受けている。現地のメディアでは、野党の反対の声はほとんど聞かれない。新聞紙上では野党の観点はいつも最も小さい紙面の、目立たない小さいところに掲載される。政府の政策や与党の指導者に対する不満、あるいは否定的な見解はほとんど報道されない。

それに加えて、シンガポールのメディアは中共の影響も非常に大きく受けている。聞くところによると、シンガポールの聨合早報は海外で唯一の中国大陸に入れる親中共の新聞であるという。親中共という点では、香港の親中共な新聞である星島日報、明報、あるいはすでに共産党の色に染まった台湾の世界日報さえ聨合早報には及ばない。聨合早報は親中共のニュースばかりを掲載するので、その結果、自然と自ら「海外の人民日報」の様相を帯びることになる。

中国共産党が好ましく思わないニュースは掲載しないことを原則としており、中国共産党の汚職官吏、中国人民の怒り、ストライキ、社会道徳の堕落などを暴露するニュースはほとんど見られない。中国共産党が残酷に民主化運動家、キリスト教徒や法輪功学習者を弾圧している報道など、なおさら見られることはない。中共の大使館は定期的に聨合早報に原稿を提供している。その中には必ず掲載するよう要求しているものもある。しかも聨合早報に対して掲載してはいけない内容を定め、それに反すれば同紙を大陸から追い出してしまう。聨合早報がうっかり中共にとって好ましくない文章を掲載しようものなら、大使館の官吏は足を踏みならして烈火のごとく怒り、脅したり、利益で釣ったりする。

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