広東省、警察と運転手が衝突、3人死亡

【大紀元日本6月15日】広東(カントン)省・東莞(とうかん)市の塘厦(タンシア)鎮で14日、交通事故を起こしたタクシー運転手に対する警察の対応をめぐって、仲間のタクシー運転手ら300人と警官500人が衝突する事件が起きた。運転手側3人の死亡と数十人の負傷者が出た情報が目撃者から伝えられた。

香港紙「明報」15日付報道によると、13日に起きた交通事故で警察のタクシー運転手に対する処遇に不満を抱いた数十人の運転手らが2台車を引っくり返した。その後、百人近い武装警察が現場に到着、電撃棒催涙弾で群集を散らした。多数の運転手が傷を負った。

14日午前9時、情報を耳にした約300人の運転手が同業者の応援に塘厦鎮政府庁舎前で請願を行った。500人の武装警察、保安員が現場に出動し、運転手と衝突を起こした。目撃者の証言によると、警察は街を閉鎖し、鉄棒で運転手を追いかけて殴った。逃げ場を失った運転手たちはひどく殴られ、数十人が重傷を負い3人が死亡した。衝突を恐れて、現場付近の店はほとんど開業しなかった。

現地の住民によると、現地の運転手たちが、交通警察の厳しい処罰に常日ごろから不満を抱いていようだ。今回の事件後、運転手たちは当局に責任者を追及し、死者への賠償などを求めるための更なる大きなデモを計画しているようである。

塘厦鎮の公安局は電話取材に対して、事件は調査中なので、具体な応対を断った。

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