中国で発生した大規模珪肺病中毒事件の背景

【大紀元日本6月20日】アジアの宝石半加工最大業者・香港力奇宝石公司の中国の子会社は、長期にわたって職場環境の安全管理責任を怠ったため、従業員47人が重度の珪肺病中毒となり、数人がすでに死亡したのがこのほど調査により分かった。

香港力奇宝石公司の子会社・恵州港力奇宝石公司は中国広東省の恵州にあり、長期にわたって職場環境の安全管理責任を怠ってきた。宝石の加工過程では、大量の粉塵が発生するため、防塵設備が必ず必要であるが、当会社の工場では、それがまったく設置されていない。粉塵濃度は安全基準を大幅に超えており、47名の従業員が重度の珪肺病中毒となり、数人がすでに死亡したという。

多くの外資系企業が投資している恵州には、中国全土から大量の出稼ぎ労働者が集まっている。彼らは生活のために故郷を離れて就職活動をするが、教育をあまり受けておらず、技術もないので肉体労働や危険作業に従事するしかない。少ない賃金で働く彼らの運命は工場の支配人に委ねられているのが現状であり、劣悪な作業環境のために健康を損ねることが少なくないのである。

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