河北省の村民数百人を襲撃、中国政府官員が関連

【大紀元日本6月23日】イギリスのスカイ・ニュースは6月18日、中国河北省定州縄油村の村民が襲撃される映像をテレビで放映し、中国政府官員が関与していると思われることから、1989年の「六四天安門大虐殺」以来、国外へ伝わった最も残酷で野蛮な中国の現状であると報道した。

イギリスのスカイ・ニュースで流された映像は6月11日早朝5時16分ころ、中国河北省定州縄油村で起きた襲撃事件で、突然の銃声と威喝の大声が一斉に上がった。次に、抗議する民衆が四方八方へ逃げ回わる様子と殴打される村民の姿だった。

報道によれば、縄油村の村民は、中国政府による発電所の建設に反対し、建設予定地にテントを張り抗議していた。襲撃を受けた当時は、綿サージの制服を着た2~3百人が猟銃、鎌、三つ叉と棍棒で村民を襲撃したという。

映像の中では少なくとも一人が銃弾を受けて死亡した。その後の報道では、今回の事件は少なくとも6人が死亡、48人が怪我をし、8人が重体となった。

イギリスのスカイ・ニュースによれば、村民を襲撃した者たちは、地元で発電所の建築を急ぐ電力会社及と利権が絡んでいる政府官僚に雇われたという。このような事件こそが中国政府にとって、最も国外に知られたくない事実である。今回の出来事は、21世紀の現在においても、中国政府は民衆の抗議に対して暴力的な対処方法を行っている事実を露呈した。

スカイ・ニュースは、1989年中国天安門で起きた「六四大虐殺」以来、国外へ伝わったもっとも残酷で野蛮な中国の現状であると報道した。

(記者・張安安)

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