中国:炭鉱事故による死亡者数 世界の79%を占める

【大紀元日本6月30日】日中国国家安全生産監督管理総局(安監総局)の李毅中・局長は24日、中国の炭鉱工業は安全面において深刻な問題を抱えていることを認めた。中国炭鉱の百万トン生産量あたりの死亡者数は3人、米国は0.03人、ポーランドや南アフリカは0.3人であり、中国の炭鉱労働者の死亡率は南アフリカの30倍、米国の100倍であることが明らかになった。6月25日の「明報」が伝えた。

中国は世界最大の炭鉱工業を有し、中国政府の発表によると去年の石炭生産量は世界の35%を占める。しかし、炭鉱事故による死亡率は世界の約80%を占めており、これは中国の炭鉱で少なくとも毎日15人の労働者を犠牲にしないと、経済発展を支えるのに十分な石炭生産量に追いつかないことを表している。

李局長はまた、炭鉱事故による死亡者数は、以前政府が発表した数字より若干減少はしているものの、依然として世界炭鉱事故死亡者総数の79%を占めていることを認め、今年の1月から5月までに中国全土で発生した各種の事故をあわせると32万件あまりに達し、その死亡数は49,000人を超えたと漏らした。

炭鉱事故多発の原因について李局長は5つの問題点を挙げた。1.経済成長方法が立ち後れているため、安全生産を脅かしている。2.長期にわたり安全面に対する人的、物的投資が不十分である。3.業界に対する管理の弱体化、企業管理の後退。 4.農村の労働力が都市部に流出し、炭鉱労働者の育成が不十分。 5.中国炭鉱の地質が極めてよくない。

中国のエネルギー資源は約70%を石炭に依存している。中国経済の急速な発展に伴い、石炭の使用量が激増している一方、一部の炭鉱責任者は安月給の労働者を顧みず、安全基準を無視して暴利を得ていると関係者は指摘している。

アジアニュースネットは、25日のAFP通信の報道を引用し次のように報じている。中国の炭鉱は世界で最も危険であり、政府は去年一年間で6,000人を上回る労働者が事故により死亡したと発表しているが、民間の調査によると実際の死亡者数は2万人を超えると見られている。

(大紀元総合報道)

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