対中国戦争を想定、米国空軍が戦略を語る

【大紀元日本7月3日】ブッシュ大統領指名の次期空軍参謀長候補者は、アメリカ現地時間6月29日、参議院軍委員会の任命公聴会で、やむを得ない状況で中国と開戦する場合に備え、国防省が爆撃機や軍用機などの必要な軍備の確定を講じていると発言した。同日のロイター通信が報道した。

モーズリーMichael Moseley)将軍は、参議院軍委員会の任命公聴会で「もし、私が空軍最高指揮官に任命されるならば、長距離兵器を最優先に備えるだろう」と述べた。

サウスダコタ州共和党参議員・トナ(John Thune)氏の質問に対する答えの中で彼は、「中国の軍事力増強は、人々に懸念を抱かせている」と付け加えた。

モーズリー将軍はかつて、2003年対イラク空中戦の指揮を執った。空中戦はフセイン政権を崩壊させるにあたって決定的な役割を果たした。

退役空軍上佐で、スミソニアン航空宇宙博物館の元ディレクター・ボイン氏(Walter Boyne)は「モーズリー氏が述べた長距離兵器とは恐らく有人/無人戦闘機で、相手の指揮所、レーダー施設、地対空ミサイル発射台、空中防御と軍事本部を粉砕させるものだ。もし開戦すれば、これらが標的とする場所の多くは中国の奥地にある」と語った。

軍事戦略問題を専門に研究する無所属団体、戦略予算評価センター( Center for Strategic and Budgetary Assessments)のカリパニビック氏(Andrew Krepanivich)は、「モーズリー氏のこの話は米国が中国の弾道ミサイル、巡航ミサイルへの大量投資を懸念していることを反映している。これらのミサイルが韓国、日本などにある米国の基地を攻撃できるという危険にさらすことがある。 空軍は、私達が中国と開戦したいと言っているのではなく、中国と交戦を避けるために、また、中国が武力を使って周辺国との紛争を解決しようとする妄想を食い止める為に、我々には、彼らのシステムを抑止できる能力が必須であると言っているのである」と述べた。

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