ニューヨーク・タイムズ記者に収監命令、 米報道界騒然

【大紀元日本7月10日】ニューヨーク・タイムズ紙のベテラン記者、ジュディス・ミラー氏(Judith Miller)は彼女が知っている情報源の開示を拒んだため、司法官から法廷侮辱罪で収監命令が下された。米国の各大手新聞社やマスコミ監督機構はこの判決に騒然とし、報道の自由を妨げる重大な事件であると痛烈に批判した。7月6日、AFP通信 ワシントンが報道した。

ミラー記者は、前駐イラク米国大使のジョセフ・ウィルソン氏(Joseph Wilson)の妻・バレリー・プラム氏(Valerie Plame)が、中央情報局(CIA)の秘密刑事(スパイ)だという情報を彼女にリークした人物が誰であるかを暴露することを拒んだ。報道によると、ミラー記者はプラム氏の身分が漏洩したことに関するニュースの研究を行ってはいたが、それに関連する報道記事は一切書いていない。

ワシントンにある米国記者クラブは、「ミラー記者を取材源の秘匿で収監することは、司法を歪曲する行為であり、失望した。彼女にはいかなる犯罪行為もなく、彼女はそれに関するいかなる記事も書いていない。」と指摘した。

国境無き記者団」は、当事件の判決は「米国と世界の報道の自由に暗い影を落とした」と指摘し、「ジャーナリズムとしての最高の信条を遂行する記者に対して、このような史上かつてない判決を作り出したことは、深刻に国際法に背く行為であるだけではなく、その上危険な先例も作ってしまった。米国のこのようなやり方は、全世界に対してよくない信号を発信したことになる。」という声明を発表した。

ミラー記者は、匿名で漏らされる情報は今までにもウォーターゲート事件やベトナム戦争での秘密書類など、スキャンダルを暴くのに必要不可欠な要素であったと主張している。

(AFP通信ワシントン)

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