中国・内モンゴル:農民らと警察、激しく衝突

【大紀元日本7月30日】ロイター通信の報道によると、中国北部にある内モンゴル通遼市・前進村で7月21日、地元政府の土地収用をめぐり、約 二千人の農民が数百人の警察と激しく衝突した。この衝突で数十人の負傷者が出た。

ある村民は、電話取材に対し、地元政府に雇われたチンピラらが夜中に村民の家を襲撃したと指摘し、警官らが村民に殴りかかったと証言した。ある村民は、最後まで当局と戦う決意があるという。一方、同村の主任である韓国武氏は、警官は村民を襲撃していないと答えた。また当局の警察は取材を拒否した。

共産党の機関紙・人民日報は、7月21日の論説の中で、「社会安定に危険を招く恐れのあるもの」を事前に砕くようにと各政府機関に要求した。その後、新華社は、この論説を引用し、党の要求をさらに強調し報道している。

香港メディアによると、土地の収用や官僚の腐敗・汚職、貧富の差の拡大による抗争は、1994年の1万件から2004年の7万4千件に急増した。香港紙「大公」では、中国公安部部長・周永康氏の発言を引用し、全国における抗争への参加者が10年前の73万人から2004年の376万人に上昇したと報道している。

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1月初めから中旬まで、中国各地で数万人を超える大規模な抗議デモが相次いでいる。トラック運転手の新制度抗議やタクシードライバーのストライキ、土地を失った農民の保障要求など、訴えの内容はさまざまだが、警察は多くのケースで暴力をともなう強制解散や逮捕を行った。
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