中国広東:炭鉱事故、123人絶望か

【大紀元日本8月10日】中国南部・広東省興寧市で発生した炭鉱出水事故が起きてから既に丸一日が経過したが、百人を超える労働者は未だに炭鉱に閉じ込められたまま、救助を待っている。明報新聞ネットが伝えた。

事故が起きたのは7日の午後1時半。事故発生から、政府当局は事故原因の調査を急ぐとともに、600人を動員し、排水作業を行い、遭難した123人の必死の救助に当たっている。しかし、労働者らは地下350メートルに閉じ込められている一方、水位は既に海抜200メートルまで上がってきており、遭難者の生存は絶望的と見られている。同炭鉱の一部の管理者らは責任を問われるのを恐れ、事故現場から逃走したという。さらに、中国西南部にある貴州の炭鉱でもガス爆発事故があり、14人が死亡したというニュースが報道されている。

中国は炭鉱事故が最も多い国のひとつで、政府発表のデータによると、去年だけで6千人あまりの人が死亡したという。実際の死亡者数は2万人に上っているという見方もある。今年に入り、政府は上半期で既に2,672人が炭鉱事故により死亡したと発表した。

広東省興寧市政府は、市内の全ての小型炭鉱に対し、営業停止と安全の再確認を指示した。

関連記事
1月初めから中旬まで、中国各地で数万人を超える大規模な抗議デモが相次いでいる。トラック運転手の新制度抗議やタクシードライバーのストライキ、土地を失った農民の保障要求など、訴えの内容はさまざまだが、警察は多くのケースで暴力をともなう強制解散や逮捕を行った。
【大紀元日本6月13日】四川省巴中市で8日、警察官による暴力事件が発端で、市民1万人と警官隊との衝突事件が起きた。衝突は深夜1時まで続き、多数の負傷者が出た。ラジオ・フリー・アジアが報じた。 8日夜、
6月6日、双橋区の住民数千人が大足県との合併に反対するデモを行った。当局は機動隊を出動し弾圧した(ネット写真)【大紀元日本6月12日】四川省重慶市大足区で6日、数千人に上る抗議デモが発生した。当局は数
 【大紀元日本5月3日】四川省重慶市江北区魚嘴鎮の楼房村で4月20日、現地政府による土地収用をめぐって警察が村民に暴行を加え、村民30人以上が重軽傷を負う事件が発生した。半数を超える20人以上が重傷で
 【大紀元日本1月29日】6千人の従業員を抱える深セン東道物流公司(DDS)の支社がこのほど、相次いで倒産し、多くの失業者が未払いの賃金を求めて各地でデモを起している。25日には広州市東莞地区の従業員