亡命高官、北朝鮮の人権問題を痛烈に批判

【大紀元日本8月16日】韓国独立60周年記念に向け、8月11日ソウルで開かれた北朝鮮の人権改善を促す大会で、97年に韓国に亡命した朝鮮労働党トップ幹部ファン・ジャンヨプ氏が出席し、北朝鮮の人権状況と国民に対する洗脳教育を非難し、朝鮮労働党のスターリン主義的な共産党独裁暴政を批判した。新唐人テレビ局が伝えた。

ファン氏によると「内戦停戦60周年の本年、南北社会を比べて見ると、まさに天と地の差があり。根本の原因は北朝鮮が共産党独裁体制を選択し、韓国は米国式の民主体制を歩んだからだ。今日我々はここで人権問題を論じているが、しかし金正日政権は人権すら認めず、死刑の公開執行や、審理もなく執行している」

また、北朝鮮の人権現状について実例を挙げ説明、「2002年の韓国ワールドカップで北朝鮮応援団の女の子たちは、金正日の画像が雨に濡れたのを見て、号泣する一幕があった。彼女たちには理性があるのか、最低限の精神も剥奪された証だ」と指摘し、「独裁は詐欺宣伝と暴力で維持され、国民が大勢餓死しているのに、核兵器を研究開発している」と痛烈に批判した。

大会の最後に「北朝鮮人権宣言文」を発表し、「北朝鮮の人権問題に沈黙することは、我々の良心と道徳上、精神の自殺行為。犯罪を傍観するのは、犯罪者と同罪である」と強調した。

韓国政府は過去8年間、南北関係に不利との理由で、6カ国協議などの国際社会の場で、北朝鮮の人権問題を回避し続けてきている。

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