浙江省:工場汚染に抗議する住民、再び警察と衝突

【大紀元日本8月25日】ロイターによれば、今年の4月と6月に次いで、中国浙江省長興県で今月21日、住民と警察が再び衝突、警察側は住民らに催涙弾を発射し、これを鎮圧した。

今年の6月に天能(ティアン・ネン)電池工場から排出された有害物質により、子ども200人の鉛中毒患者を出した浙江省長興の村民600人が同工場を占拠。工場側に対して製造中止または工場の移転を要求した。その際、住民らが工場従業員と衝突し、300~400人の武装警官隊が出動する事態となった。

今回、住民は天能電池工場の前に集結し、再び工場廃液による汚染に抗議した。目撃者によれば、抗議する住民に対応するため、約千人の武装警官隊が出動し、抗議住民と衝突。この衝突で野次馬を含む約60~70人が負傷をしたという。

報道によれば、浙江省湖州長興県は、「電池の郷」として知られているが、今年、東陽県、長興県、新昌県などで工場の汚染物排出を原因とした工場側と住民側の衝突が相次いで発生している。天能電池工場における今回の衝突は、6月の事件の延長線上にあるという。住民は、鎮の政府オフィスと警察の車を焼き払うと揚言している。汚染をめぐる一連の騒動は、中国における環境問題の深刻さと国の無策を浮き彫りにしている。

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