中国共産党による核恐喝もしくは統治危機転化の作戦(上)
【大紀元日本8月26日】戦後60年を迎えるにあたり、原爆の被害を受けた日本を始め、平和を愛する地球村の人々は、人類の平和を祈りつつ未曾有な勢いで核廃絶を呼びかけている。戦後の還暦を迎えた今、核廃絶によってこそ世界の真の平和を守ることができるという認識は、人類の共通な価値観となりつつある。
しかし、戦後60年を迎えた直前の7月14日に、中国人民解放軍の国防大学防衛学院長である朱成虎少将が、香港が主催した国際記者取材団のインタビューに応じた際に、中国の核使用について次のように語った。もしアメリカが台湾海峡の紛争に介入すれば、中国はアメリカに対し核の先制攻撃を行うのだ。中国は西安以東の全地域を犠牲にすることを覚悟するが、その代わり、アメリカは百あるいは二百乃至より多くの都市が廃墟にされてしまうはずだ。
こういった朱氏の発言は、中国のこれまで唱えてきた「核の先制攻撃をしない」という公約を破ってしまい、中国の新しい核政策として世界に発信したのである。この発言は、核不使用や核廃棄の意識がますます高まっている世の中に波瀾を巻き起こし、今もっとも注目されている問題の一つとなっている。しかし、中国外交部のスポークスマンは朱氏の発言についてただ「彼の個人の考えだ」とだけコメントした。
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