中国共産党による核恐喝もしくは統治危機転化の作戦(下)

【大紀元日本8月28日】中共は実に邪悪で、狡猾である。しかし、それの邪悪な歴史事実を指摘した上で、その本質を暴くことができる論はかつてなかった。つまり、これまでの中共論は往々にしてそれの邪悪の一部分しか摘発できず、それ以外のものをその偽装によって見逃してしまうのであり、いわば「盲人に象」だったのである。ところで、2004年11月18日より、世界著名の新聞紙『大紀元時報』がシリーズ社説『九評共産党』を次々と掲載し、中共の由来、邪悪な歴史と狂気の現実を史実に基づいてことごとく晒し出した上、綿密な論考をもってその反道徳・反人類・反宇宙的な邪悪な本質を徹底的に暴くことができた。今は中国を始め、世界で大きな反響を引き起こし、その影響はますます広がっていくものと思われる。

『九評共産党』が発表されて以来、従来「筆」と「銃」を統治の利器にしてきた中共はそれに対し組織内でそれの伝播を阻止する手を打っている以外に、一切反論しない。これは共産党の闘争哲学からすればはなはだ異例のことである。中共は反論したくないのではなく、反論する術がないからである。つまり、全て事実に基づき綿密な論考で作成されたスケールの大きい卓論をあえて強引に反論すればかえってそれの傍証となるし、『九評』の伝播を加速することにもなり、言わば「ミイラ取りがミイラになる」のである。

『九評』が掲載されて以来、共産党員、またそれの付属組織とされている共青団員等は、次々とその組織から離脱し、今ではその離脱者はすでに370万人を上回り、しかも今後ますます拡大してゆくはずである。中共が幾ばくもない余命を繋ぐことができるのは、それの寄生している媒体となる党員の各々とそれらによって構成されている組織が存在しているからである。もし、党員たちがことごとく離党すれば、中共は瞬時にして解体してしまう。これを知っている中共は目下、『九評』の伝播と党員の離党を阻止することを党の存亡にかかわる最大な政治任務として、さまざまな手段を使って必死に対抗している。今の中国では、マスコミと世論の管理をより厳しくすることや民主・自由思想およびその活動に対する激しい弾圧、また「共産党の先進性を保つ」・「政権を執る能力を高める」運動を行うこと等は、その対策である。

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