シルクロード: 遺跡の9割、潰滅の危機
【大紀元日本9月6日】シルクロードは、アジアを横断してユーラシア大陸に続く有名な古代の陸上商業貿易の道であった。しかし、2000年余りの古い歴史を持つシルクロードの遺跡は、大自然の風雨にさらされ、多くの岩石はすでにひどく破損している。敦煌研究院の副院長の李最雄氏は、中国の西北シルクロードの90%の古い遺跡は、すでにもとの様相を失い、壊滅的な危機に直面していると指摘している。
東は中国の古都長安(今の西安)から始まり、南アジア、中央アジアを経てヨーロッパに至る、7000キロあまりに及ぶシルクロードは、古代の東西間の経済、文化交流の重要な架け橋となっていた。古代の中国、インド、ペルシア、アラブ文化と古代ギリシャ、ローマ文化をつなぎ、東方、西方の文明交流を促進する上で大きな役割を果たしてきた。
その中、中国国内を横断する距離は4000キロあまりで、全行程の約半分以上を占めている。新華ネットは李最雄氏の話を引用して報道したところによると、シルクロードの中国国内の古い遺跡は、大きく分けて、主に、石窟寺と土で出来た建造物の2種類で、全部で1200箇所余りがあるという。これらの古い遺跡には非常に長い歴史があり、文化、科学面の内包はとても豊富であり、考古、歴史、文化、科学面においてきわめて高い価値がある。特に、その中の敦煌莫高窟は世界文化遺産に登録されている。
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