香港法廷:法輪功学習者入国拒絶事件で、香港政府の理不尽な行為を指摘

【大紀元日本10月2日】台湾法輪功学習者が2003年2月に香港に入国を試みたが台湾に強制送還された事件で、香港法廷での弁論がこのほど終わった。裁判官が香港政府に対して15回にわたり原告の入国拒絶の理由と資料を提示するように要求したにもかかわらず、香港政府はただ「保安上の理由」として言い逃れ、いかなる法的根拠も出せないままでいる。適切な理由なく犯罪歴のない台湾法輪功学習者を強制送還することは、極めて理不尽な行為であると裁判官は指摘した。

法輪功学習者の代表弁護士ポール・ハリス氏は法輪功学習者の受けた教育背景及び過去の入国記録を判例に「香港側の強調する『保安上の理由』は実際存在せず、入国拒絶について考えられる唯一の理由とは、法輪功学習者の信教が原因だとおもわれる。しかし、この理由では、いかなる香港の永久居住権を持つ香港人も信仰、良心及び宗教活動の自由を享受できる、という香港の基本法に抵触するため、香港側は『保安上の理由』という筋の通らない返答を出したと思われる」と説明した。

三度にわたり入国を拒絶された朱婉_qi_氏は今回の訴訟案について「訴訟のため、私たちはすでに100万台湾ドル以上の金を投入した。その目的はただ4万台湾ドルの賠償金のためではなく、今回の訴訟案を介して、台湾の人権は『中共の決めたブラックリスト』により任意に侵害されてはならないことを訴えるためであり、また、『ブラックリスト』の真相を公開するように香港政府に求めると同時に、今なお中国大陸で起きている法輪功迫害の真相を解明したいからである」と述べた。

入国拒絶された法輪功学習者が台湾に帰国後、立法院で記者会見を開く(大紀元)

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