鳥インフルエンザウイルス:露、東欧に相次ぎ、欧州に拡散脅威

【大紀元日本10月10日】ロシア政府関係部門の発表によると、最近の鳥インフルエンザ感染のため、すでに11万羽の鳥を処分したという。また、東欧のルーマニアで、第1例の鳥インフルエンザ感染が確認されという。アジアで発生した鳥インフルエンザは、欧州に拡散する様相を呈したため、EU理事会は、全世界が協力し合い、鳥インフルエンザを撲滅するよう呼びかけている。中央社が伝えた。

ルーマニア政府によれば、同国のドナウ・デルタ流域のある村では飼育アヒルが鳥インフルエンザ感染死し、H5N1ウイルスとの関連を調べるために、政府は関連サンプルの詳細分析をイギリスに依頼した。さらに、感染地から半径1・5キロの地域に対し、隔離措置が取られており、現地の家禽類をすべて処分する予定だという。

ドナウ・デルタはヨーロッパの最大の湿原で、主要な渡り鳥生息地であり、現地の渡り鳥は主にロシアや、ボーランド、ドイツとスカンジナビア半島からやってくる。

また、ロシア当局の発表によると、最近クルガン州のある大型養鶏場では、感染が確認されたため、約11万羽の鳥が処分されたという。近頃多発する同類の感染案件の中では、もっとも深刻な例である。

ロシアは今年7月に鳥インフルエンザが発生し始め、ただちに西シベリアの6つの地区に拡散され、約49の村で感染が確認され、81の村で疑わしい感染例があった。ロシア気象局によれば、今年の冬は暖冬だという、保健部門は、来年の春に気温が上昇するにつれ、感染が一気に爆発する恐れがあると見ている。

1918年に「スペイン風邪」が全世界で拡散され、数ヶ月間で約5千万人が感染死亡した。最近アメリカの微生物学専門家は、「スペイン風邪」ウイルスの復元に成功し、研究した結果、このウイルスは最近アジアで約60人が感染死したH5N1鳥インフルエンザウイルスと非常に似ているという。「スペイン風邪」もやはり最初は家禽類から人へ感染し、その後人から人へと感染を広げた。

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