中国福建省:突然のダム放水、死者続出

【大紀元日本10月13日】情報筋によると、台風「龍王」の影響で中国南部の福建省福州市が連日暴風雨に襲われ、武装警察福州指揮学校の某駐屯地にいた数百人の警察が洪水に流され、すでに80人の遺体が見つかり、5人が行方不明になったという。しかし、インターネットに投稿された情報によれば、福州市が警報を出さずにダム放水したことが今回の洪水事故の原因であり、洪水は人災であると示唆した。

10月4日付中国国内紙の東南速報は、2日午後4時に福州市新店鎮のダムが放水され、大洪水となり、ダム周辺の住宅が被害を受け、道路が冠水し、交通がすぐに中断されたと報じた。しかし、新店鎮の住民からの情報では、当時停電していたので午後9時にほとんどの人が寝ていた。ダムの放水は事前の知らせもなく、午後9時ごろに行われ、4つの水門が全開だったため、2分間も経たないうちに水位が首の位置まで上昇したという。

インターネットの投稿によって、政府側が福建省の災害の実情を隠蔽していることが暴露された。被害が深刻な青口区のある住民は、2日から3日夜にかけて住民らが「海都新聞社」および「東南テレビ局」に何度も電話を入れたが、誰も関心を示さず、4日の新聞で15人が死亡したと発表したのみだ、と怒りを隠せない様子だったという。この住民は、青口区だけでも200人以上の死亡者が出たと述べ、これほどの大惨事なのに「海都新聞社」は一言も言及しなかったと批判した。住民がインターネットに提供した情報では、青口区の死亡者は100~500人と大幅な数字が掲載された。

このほか、福州市の大義地区でも多くの死者を出した。大義地区から戻った人の話では、友人の家族6人のうち5人が死亡したという。また、道路や下水道の至るところに遺体があふれており、多くの地方からの出稼ぎ労働者の遺体は確認できず、村全体は汚染され、数百人が暴動を起こし、スーパーマーケットを襲ったという。

中国政府側が情報を封鎖しているため、被害による実際の損失額及び死亡者数は未だに不明である。

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