北朝鮮:白頭山、開城の観光を開放

【大紀元日本10月17日】韓国現代グループの発表によると、同グループ現会長・玄貞恩氏は7月16日、北朝鮮の元山で金正日・国防委員長と会談し、八月より北朝鮮の白頭山、開城市の観光事業について平壌当局と合意した。韓国大紀元(中文版)7月30日号が伝えた。

「女性会長」の玄氏は7月17日、六日間の北朝鮮訪問を終え、江原道高城郡の「南北出入事務所」(韓国側が設置した北朝鮮への出入国事務所)で記者会見を行った際に明らかにした。

「現代グループ」傘下で北朝鮮との合弁会社である「現代峨山」公司の副会長・金潤圭氏によると、白頭山観光では、平壌を経由して白頭山に向かうか、或いは白頭山付近の三池渊飛行場に直接乗り入れるかで、平壌経由時には市内の景勝地も旅程に組み込まれる。

しかしながら、韓国の専門家や学者が指摘しているように、韓国側は観光に要する経費を負担する他に、三池渊飛行場の拡張建設事業なども引き受けなければならないことから、予算の面で駆け引きが必要な為、当事業には無理がある。

本事業は、現代グループの創業者・鄭周永氏が「南牛北送」によって1998年11月から開始した金剛山観光を6年9ヶ月ぶりに再開発したもの。韓国政府はこの事業を維持する為、国営企業「韓国観光公社」に全面出資し、さらに1,000億ウォン近くを再投入して、公務員、学生などの遊覧を奨励している。

「現代峨山」公司は、現代グループ初代会長・故鄭周永氏が、南北交流の為に興した観光事業で過去に数千億ウォンが投入されている。現会長の玄氏は、鄭周永氏の五男・鄭夢憲氏の元夫人。鄭夢憲氏は、金大中政権時代に政治資金流用事件に巻き込まれ、検察側の取調べ中、自殺した。

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