胡総書記が英国訪問、抗議者数百人が「歓迎」

【大紀元日本11月10日】中国胡錦涛総書記が英国を訪問した2日間、抗議者ら数百人が平和的な抗議で「歓迎」した。英国タイムズ紙によれば、ブレア首相が「わが国は民主国家である。国民は自由に言論表現する権利を持っている」と発言し、平和的な抗議行動を容認する態度を示したという。民主活動家や、チベット独立を求める団体、法輪功学習者、台湾独立の支持者などが抗議行動に参加した。

国際人権組織「アムネスティ」は、ブレア首相が胡総書記との会談で中国人権問題を提起したことを評価した。しかし中国当局は依然として言論と報道の自由を厳しく制限し、毎年死刑執行者数はほかの国の合計を超え、人権を求める有識者は弾劾されている。

人権問題に関心を示しながらも、7日ブレア首相は「今回の首脳会談の中心は毎年数千億ポンドの貿易問題だ」と明確に表明した。

抗議者ら(AFP/Getty Images) 

チベット独立を求める「自由チベット」(Free Tibet)は、欧米社会は中国当局に圧力をかけ、チベットの主権を返還し、ダライラマを承認するよう求めている。

1989年の「天安門事件」後結成された「親民主陣営」は、中国で多党制を導入し、政治の民主化を訴えている。彼らは海外の中国人から強く支持されている。

欧米社会で多くの擁護者がいる法輪功も、1999年までに中国で約1億人の愛好者がいたが、その後6年近く中国当局から集団迫害を受けている。法輪功愛好者らとキリスト教などの団体は中国当局に信教の自由の尊重を求め、監禁迫害されている関係者を釈放することを要求している。法輪功学習者のマイケル・リーさんは「法輪功は『真、善、忍』を基本とする気功健康法であり、道徳向上を追求する人々は今集団迫害を受けている。どうしてこうなるのでしょう」と無念さを顕にし、「中国当局と平和対話を望み、法輪功の立場を伝え、政治に参与するつもりはない」との気持ちを語った。

台湾独立の支持者らも今回の抗議活動に参加し、中国の軍事力拡張に反対することを訴えた。

BBCの報道によれば、1999年当時の中国首脳・江沢民が英国を訪問した際に、英国警察は抗議活動を阻止した。今回の胡総書記の訪問では、抗議者らの平和行動は妨害されなかったと評価した。

関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明