ワシントン・ポスト紙:中国の病院が患者から詐取する医療事情

【大紀元日本11月13日】8日付けワシントン・ポスト紙は、中国当局が医療費補助を削減したため、各病院は患者に高額な治療費を請求、特にエイズ患者から詐取するなど中国の医療事情の内幕を暴露した。

昆明市の女性エイズ患者・柴氏は、同紙に衝撃な事実を明かしたところによると、柴氏は昆明第3人民病院でエイズ治療を受ける際に、無理やり入院させられ、服用しないと死んでしまうといって医者が高価な薬品を処方した。彼女は国が貧困者に無料提供するエイズ薬剤を要求したが、病院は難色を示し、高額な検査費用の支払いを前提に、渋々処方してくれた。さらにひどいのは、柴さんの支払い能力がなくなるのを見計らって、病院側が強制退院を命じ、「お金を工面してから、治療に来なさい」と言い残したという。

柴さんはこの病院で45日間入院したが、貯金のすべてを使い果たし、さらに親戚に借金をし、年収の3倍に相当する1400元の医療費を支払ったそうだ。

同紙によれば、1980年から2004年の24年間、中国当局の医療費補助が36%から17%までに下げられ、病院は自ら損益責任を持たされ、患者に必要のない高額の先端技術検査をしたり、高価な新薬を処方したりするようになり、中国の病院の収益の9割は薬品代に依存しているという。

最近世界銀行が公布した研究報告には、中国の健康保険の50%が薬品代に支出され、先進国の15%より遥かに高いことが記されていた。

多くの中国人は高い医療費を支払う経済能力がないため、病院に行くことを恐れて、民間の伝統治療に頼っている。一部の農村部では、児童の死亡率が上昇している、50年代に撲滅したはずの吸血虫病が拡散し始めているという。

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