四川省安岳県:強制造成工事、抗議農民4人が重傷

【大紀元日本11月20日】中国四川省安岳県政府が11月10日、岳陽鎮解放村1社の畑に造成工事を強行するため、千人余の警察を派遣し、抗議する村民に暴力を振るったほか、村民が半年かけて作った野菜をすべて損壊した。負傷した村民が多く、4人が重傷で病院に運ばれ、9人が連行されたことが調査により明らかになった。

事件の発端としては、2002年から政府が村民の土地を収用しはじめたが、失業保険や就職先の確保などの問題は未だに解決されていないため、村民は生活保障がなされなければ農地を収用されないように、今月から土地の見張りなどの抗議活動を行った。

解放村には598人しかおらず、政府が土地を売却した後、社会保険の費用として村民の所得から341万元余(5千万円相当)を控除したが、未だにいかなる保険手配や就職先の確保もしてなかった。にもかかわらず、村民の土地問題はすべて円満に解決されたとテレビで公に宣伝した。政府のそうした行為が村民の不満を巻き起こした。関係筋によると、当局は村民の農地を強制的に安く買収しておきながら、高価格で不動産の開発企業に売却し暴利を得たという。

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