平可夫氏:中国ネット上の深刻な軍事ニュース偽造問題

【大紀元日本11月22日】東アジア地区の軍事と外交問題専門誌「和防務評論(Kanwa Defence Review)」の平可夫編集長は11月16日、中国のネット上で、政府による軍事ニュース偽造問題が非常に深刻であることを示し、中国大陸の一部のネットは「漢和ニュース」を無断で改ざんし、偽の漢和軍事ニュースを作り、さらに「中央社」を名乗り、漢和軍事ニュースを転載したことを指摘した。中央社が伝えた。

平編集長は、中央社の記者に対して、中国解放軍の機関紙「解放軍報」のウェブサイトにある「国防論壇」コラムからも大量の偽「漢和軍事ニュース」が発見されたことに言及した。ある偽「漢和ニュース」は、「漢和防務評論から転載した中央社ニュース」として現れた。こうした偽造の「漢和ニュース」は、事実関係を無視し、両岸関係および中共の軍事装備についてコメントしている。この偽「漢和ニュース」の内容は極めて低レベルで、軍事報道業界の関係者や、「漢和防務評論」の長期読者は、すぐに見分けることができるという。しかし、米国政府関係の刊行物「デイリーレポートチャイナ」が、発表された偽「漢和ニュース」を翻訳、掲載したとの事件もあったという。

同編集長によると、一部の偽軍事ニュースは、時に政府まで波紋を広げたことがもあったという。例えば、二年前に中国のネット上で、「台湾空軍のF16四機が中国で亡命」という偽ニュースが流れた。これに対して、台湾国防省と中国外務省のスポークスマンは、記者から質問され、事実無根であることを説明した。このほか、「北朝鮮の金正日総書記はJ10戦闘機を購入する予定」という偽ニュースがあったため、韓国の防衛部門は警戒を強める動きもあった。

平可夫氏は、「漢和ニュース」を閲覧する際、「漢和ネット」(www.kanwa.com)および中国語と英語版の「漢和防務評論」を参照するようコメントした。

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