サダム・フセイン被告の公判、12月5日まで延期

【大紀元日本11月30日】 元イラクの独裁者、サダム・フセインとその他被告団7人の公判が12月5日まで延期され、殺害された弁護士を新たに選任する猶予を与えた。リッツガー・アミン・モハマッド裁判長は、元イラク副大統領のヤシン・ラマダン氏が国選弁護人を拒否し自身で依頼したいと言い出したため、一週間の休廷を命じた。被告弁護団は30日間の休廷を求めたが、裁判長はこれを拒否した。今回の公判は12月1日まで続く予定であった。VOAが28日伝えた。

元副大統領ラマダン氏の弁護人が11月8日、何者かによって襲撃され殺害された。その三週間前、元バース党幹部アワド・アルバンダル氏を弁護したサッドゥン・アル・ジャナブ氏が遺体で発見された。もう一人の弁護人、サメル・フザイエ氏は脅迫状を受けて国外に逃走した。被告弁護団の残りは28日の公判には出席しないよう脅迫されていた。弁護団は米国による徹底した警護と調査を求めている。

サダム被告は28日の二時間に及ぶ審理では反抗的な態度を見せた。同被告は刑務所内での米国人看守の態度について不満を訴えた。同被告は、「手錠を掛けたままで階段を上れと言うが、コーランを落としてしまいそうになる」と述べ、さらに裁判長に向かって、「米国人看守が私のペンとノートを取り上げて、記録の整理をさせないようにしている」と述べると、裁判長は返してもらうよう促した。サダム被告はさらに、「私はお願いはしたくない!奴らに命令してくれ!あなたはイラク人だろう!?奴らは外国人で侵略者じゃないか」と毒づいた。

審理では、アミン裁判長が元イラク情報省当局のワダ・イスマイル氏の証言を読み上げた。同氏は、1982年にバグダッド北部で起こった虐殺事件について調査した。証言を行ってから間もなく、イスマイル氏は癌で亡くなった。公判では同氏の姿がビデオテープで流された。サダム被告には、1982年バグダッド北部シエテ村で148人を殺害するよう命じた容疑が掛けられている。このシエテ事件は原告団が提訴しようとしている容疑の一つにしかすぎず、サダム被告とその腹心は長い間の専制で叩けばいくらでも埃がでるという。

28日には、元米国法務長官のラムゼイ・クラーク氏がサダム被告の弁護人として宣誓した。同氏は米国の人権弁護士として26日にバグダッド入りし、「サダム被告の法的権利を訴訟手続きの中で支持する」と述べた。サダム被告がもし有罪を宣告された場合、同被告とその他7人は絞首刑に処せられると見られている。

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