国連報告:中国での拷問を厳しく非難、初調査でも妨害

【大紀元日本12月4日】中国への訪問が初めて実現した国連人権委員会拷問問題調査で、国連特使のマンフレッド・ノーワック氏(オーストリア・法学教授)は2日、中国で行われた調査について報告を行った。中国各地の刑務所や収容施設で、収容者に対して電撃、殴打、睡眠の剥奪などの「拷問」が日常的に行われていることを明かした。中国側が調査に応じたのは初めてだが、同氏は当局による調査の妨害を非難。また、法輪功への集団迫害にも言及し、その違法性を指摘した。

国連による中国の人権状況と拷問問題について正式調査したのが今回は初めて。国連が十年間も中共当局に、報告された拷問と虐待についての調査を申し出たが、許可されなかった。

同氏は11月21日から12月1日にかけて、中国北京や、新疆ウィグル自治区、チベット自治区など各地を調査訪問した。2日に北京で行った記者会見では、ノーワック氏は中国の拷問問題は非常に深刻で、拷問で無実な容疑者に自白を強要するケースが頻発していると厳しく批判した。同氏は、最も厳しい拷問を受けているのは反体制の人、人権活動家、法輪功学習者、地下教会のメンバー、チベットとウィグル少数民族の人々であると指摘。これらの人が当局に「破壊分子」というレッテルに貼られ、常に逮捕、投獄され、労働キャンプで「教育改造」を強いられている。

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