香港評論:民主への情熱、台湾に学ぶ

【大紀元日本12月7日】香港政治観察評論家・李平氏は、台湾の民主発展において、有権者は自らの尊厳および権利を投票の形で表し、これまでの経験の中でもっとも重要なことは、北京から押しつけられたさまざまな圧力を恐れないことであると強調した。香港人は台湾の人々と同様、勇気と情熱を出せば、普通選挙も早く実現できると述べた。中央社が伝えた。

李氏はアップル・デイリー紙で、台湾選挙は人々を混乱させる印象が強く、県、市長の選挙が最終的に両党主席の政見対決になる始末だと指摘したが、国際社会はこれらの状況でも台湾の人々が持つ尊厳を守る勇気、民主を希求する情熱を否定していない。

李氏は、台湾選挙でみられた混乱は、選挙の頻度が高すぎることと、北京の介入と関係していると指摘した。また、台湾選挙で起きた問題は民主発展における必然の結果ではないと述べた。さらに、台湾はすでに法令を改定し、次期立法委員および総統の選挙は同時に進行することを決定した。昨年の台湾立法委員選挙では新たな政党ができたとし、各県市の大学で政治分野への人材を育てており、地域発展においても政府は積極的に支援し、さらなる民主化に取り組んでいると述べた。

李氏は台湾を例として、香港で普通選挙を実行する時機はまだ熟していない見方を覆した。台湾は1987年に戒厳令を解除し、1988年に新聞を自由化、政党政治を実行し、1992年に最初の立法委員の普通選挙が行われ、1996年に総統の普通選挙が実行されたことを忘れてはならないと強調した。

李氏は、香港には戒厳令がなく、新聞および政党の禁止令もなく、中国に返還されてすでに8年が過ぎているとし、普通選挙を行うのに時機が熟していないわけではないと主張した。

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