中共当局、国家機密漏洩罪でNYタイムズ紙の中国人スタッフを起訴

【大紀元日本12月27日】中共当局は23日、国家機密漏洩罪詐欺罪でニューヨーク・タイムズ紙駐北京支局の研究助手・趙岩氏(43)を起訴した。弁護士によると、趙氏はすべての罪状を完全否認しているが、当局に10年以上の判決が言い渡される可能性があるという。 同氏は今月、国境なき記者団から、報道の自由原則を固守した記者として2005年度受賞されている。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、趙氏は昨年7月に軍の人事問題で江沢民氏と胡錦涛国家主席が対立したことに関係するメモを同紙の北京支局長に提出していたが、中国公安当局はそのコピーを「証拠」とし、国家機密漏洩の罪で今回の起訴にいたったという。中共当局はまた趙氏がある取材で賄賂を受け取ったとし、詐欺罪も適するとしている。

ネット雑誌「大参考」の責任編集者・李洪寛氏は「このメモは中国共産党に不利な影響を及ぼしたわけではなく、当局が趙岩氏を逮捕する本当の理由は、彼が民主活動を堅持するためである。国家機密の漏洩なんて、所詮国民への言い訳に過ぎない」とコメントし、趙氏が一旦監禁されると、釈放される可能性は極めて低いとの見解を示した。

中国成都大学の法律学者・王怡氏は、「中国の法律には、『機密』について明確な定義がなく、新聞記者を陥れる絶好の口実になっている」と指摘した。

趙氏の拘束については米政府も批判している。ブッシュ大統領は9月にニューヨークで胡錦涛主席に渡された「人権侵害リスト」に、趙氏の名前が挙げられていた。

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