洗脳に使われる歌、日本で放送へ(上)

【大紀元日本1月15日】中国中央テレビ(CCTV)の歌謡番組「同一首歌」の日本公演として「第2回日中友好歌謡祭」が昨年10月東京で開催され、今月17日NHK-BS2で放送予定。この歌謡番組の主題歌「同一首歌」(「同じ唄」)が中国の強制労働収容所で法輪功学習者の洗脳に利用されていることが、迫害を受けた法輪功学習者の証言によって明らかになった。

北京にある「北京女子労働教養所」などで迫害を受けた法輪功学習者は、法輪功ウェブページ明慧ネットで発表した体験文章で、「2000年初めに転化(個人の思想、信仰を捨てさせるための思想改造)が行われ始めた頃、転化された人が収容所内で演芸を演じさせられた際に流された曲が「同一首歌」(「同じ唄」)であった。その後、中国中央テレビが「同一首歌」という番組を放送開始、収容でその主題歌を歌うことになった」と証言した。

証言によると、強制労働収容所では法輪功を貶める活動が行われる度に、「同一首歌」が歌われる。拘禁されている法輪功学習者は、皆この歌を学ぶように強いられる。警官が法輪功学習者の洗脳をするとき、まず「同一首歌」を歌うことである。転化が成功すると、洗脳された人、警官そして転化に協力する人たちが一斉に「同一首歌」を歌うので、この歌が聞こえると、誰かが法輪功を放棄したのだと分かるという。

収容所での残酷な拷問や殺害という脅迫のもとで、警察はこの歌を使って法輪功学習者を強制的に洗脳し、「信仰を放棄すれば、自由になれる」と唆すのである。

「この「同一首歌」を聞くと、私を含めてたくさんの無辜の人々が収容所で受けさせられた拷問や屈辱が、今でも目に浮かぶ。この歌は、暴力、殺人の伴奏曲である」と前出の法輪功学習者はこう語った。

また、数箇所の収容所に不法に収監された経験がある法輪功学習者の甄欣さんはこう証言する。

「労働収容所では毎朝決まった時刻に「同一首歌」を歌っていた。転化を受け入れた人は、警官、転化に協力する元法輪功学習者らと一緒に歌う。他の収容所にも収監されたが、そこでも同じ。ただ、法輪功を堅く信仰する学習者はこの歌を歌ったことはなかった。なぜならば、私たちは永遠に邪悪な中国共産党と「同じ唄(同一首歌)」を歌うことはできないから」。

そして、最近救出され、アメリカへ渡った法輪功学習者の周雪菲さんはこう語る。

「中国共産党が大々的に宣伝している歌の背後に法輪功学習者の血と涙、そして迫害の真実と残酷さを覆い隠しているのです。「同一首歌」を聞くと、脳裏をよぎるのは、生き別れになった母親が悲しみに泣き崩れる姿、拷問された学習者らの痛々しい姿」。

(続く)

(記者・微好、辛フェー)
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