中共巡回公演「同一首歌」:迫害の事実を知り、出演者ら参加を辞退

【大紀元日本1月23日】中共の政府メディア・中央電視台(CCTV)は2006年1月23日から中国の新春歌番組をニューヨーク、ロサンゼルスで公演するが、その主題歌「同一首歌」は中国の刑務所で法輪功学習者の強制洗脳に使われているソングであること、主催者がかつて難民資格を不正に取得したこと、番組制作費の私的流用などのスキャンダルが相次ぎ暴露され、主催者内部が混乱状態に陥り、出演者の大半が参加を辞退するなど、窮地に陥っている。さらに、複数の国際団体は「これは中共が共産党文化の洗脳活動を海外へ拡大するための巡回公演である」とし、製作者のCCTVを

記者会見でスキャンダルについて質疑する海外中国語メディア(大紀元)

提訴した。

主催者である「世界華人娯楽メディア」の最高責任者・趙紫辰氏と林選棟氏は、数年前、米国政府に対し法輪功学習者であると偽り、「政治庇護」の理由で、難民資格を騙し取った。そのほか、マネー・ロンダリングの疑惑も浮上したため、FBI(連邦捜査局)と関係政府部門も調査に乗り出している。

また、同宣伝番組の総プロデューサ・孟欣に関して、国内で大量の不動産を所有し、長期にわたり番組制作費用を横領したとの噂が広まっている。今回の海外公演に絡んでも、主催者との共謀で高額の番組製作費用を私的流用する疑惑が浮上した。これに対し、CCTVの関係者は上層部に報告し、調査すること

記者会見の一幕(大紀元)

を表明した。

同番組の主題歌「同一首歌」は中国刑務所で法輪功学習者への強制洗脳の際に使われている定番ソングである事実を知り、さらに主催者側の一連のスキャンダルもあり、出演予定だった歌手30数人の大半は参加を辞退し、現在5人しか残っていないという。

一方、国際司法協会や世界人権組織(米国)、人権法律工作チームは1月20日、米国ニューヨークの裁判所に訴状を提出し、CCTVは中共政権による国民への違法監禁、拷問、洗脳行為に加担し、故意に宣伝番組を制作、放映したとして民亊訴訟を起した。原告側の代理人弁護士テリー・マーシュ氏は、「23日にニューヨークの公演が行われる場合、出演者などの番組関係者も告訴の対象となる」と明かした。

今回の巡回公演の黒幕が暴露された後、多くの現地スタッフが仕事を辞め、入場券の払い戻しを求める声も出ているようだ。 

(記者・季達)

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