中共機関紙、中国の裏社会・マフィア問題を報道

【大紀元日本1月24日】中共政権の機関誌「瞭望週刊」最新号で、中国では深刻な社会問題となっているマフィア組織の犯罪について取りあげた。評論家は、中国でのマフィア組織の発展と強大化は中共政権の支持と操縦による結果と指摘している。

同機関誌は、マフィア組織の問題の深刻性を認め、「近年、腐敗官僚と裏社会勢力の結託連動構図が形成され、裏勢力は犯罪目的を達成するために、腐敗官僚を買収する。一方、腐敗官僚は経済や政治目的を果たすためにも、裏勢力を雇い、背後で操縦している」と明言した。

北京の人権弁護士・高智晟氏は、強権により被害を受ける社会的弱者層のために積極的な活動を続けているが、中共政権の機関誌が今回このような裏社会の現実を認めたことについて、「マフィア社会を制止する願望と能力は別問題であり、さらに現在の中共政権においては、(本当にそうしたいのか)両方の真意が疑われる」と分析している。高弁護士が、中国でのマフィア組織の急成長は、政治環境の変化による結果であり、背後には政権や、政権官僚の支持がなければ、いまの局面には至らなかったと指摘、「中国の警察組織は、全世界でもっともマフィア勢力と親密関係を保つ国家機構であり、多くの場合は両者がすでに運命共同体となっている」と鋭く批判した。

VOAの報道によると、この数年中国農村部では土地の売却をめぐる官民紛争などが続発し、上海のような大都市でも家屋の強制取り壊しなどが頻発している。経済利益を絡んで、国民と地方官僚の間に摩擦が起こる際に、官僚は裏でマフィアを雇い、暴力手段で問題の強行解決を図るという。警察もグルになり、まったく取締りせず傍観する。去年9月にBBCなどの国際メディアが報道した広東省番禺県太石村での農民抗議事件は、まさしくこの裏構図であり、英紙ガーディアンの記者は一部の暴力現場を目撃した。

民主活動家・郭飛雄氏は、太石村の農民抗議事件で、被害者の農民たちを支援したため、現場で警察と官僚に雇われた用心棒の完璧なる「連携プレー」を実体験したと証言している。

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