北朝鮮、世界最大の偽造ブランド・タバコ工場

【大紀元日本1月31日】現在、北朝鮮の偽造ドル紙幣問題とならび、国際社会で懸案となっているのが偽造タバコ問題である。北朝鮮咸鏡北道羅津一帯には、年産20億箱ものブランド・タバコ偽造工場が存在し、世界各地に密輸している。フィリップ・モーリス、日本たばこ産業(JT)、ブリティシュアメリカン・タバコなどの世界的規模のタバコ産業は、団結してこの問題解決に乗り出している。

米紙「ウォール・ストリート」27日付の報道によると、北朝鮮は年産平均20億箱の偽ブランド・タバコを生産する世界一の偽造タバコ工場である。ここ数年、フィリップ・モーリス社は、ニューヨーク、オクラホマ、シアトルなど、米国内1300箇所で北朝鮮製のマルボロを発見したという。

昨年、米国捜査当局がカリフォルニア州内の密輸業者を捜索中、北朝鮮製の偽造ブランド・タバコ10億箱を押収。米国内では、ワシントン、アーカンソー、カリフォルニア、ニューヨーク、バージニア、フロリダなど23州で偽造ブランド・タバコが発見された。

北朝鮮の偽造ブランド・タバコ輸出金額は、年平均8000万ドルから1億6000万ドルとみられ、北朝鮮輸出総額の8%から16%を占める。特別、羅津一帯の偽造ブランド・タバコ工場は、中国台湾の地下組織と資本提携し結託、国際犯罪シンジケートを形成している。

米国捜査官は「偽造ブランド・タバコのチャンネルを利用して、北朝鮮が高級技術を取得してしまうかもしれない」と懸念する。北朝鮮製偽造ブランド・タバコは品質自体はさほど悪くなく、米国各州の納税印紙と「吸い過ぎ注意」の健康注意表示まであるという。北朝鮮製の偽造米国ブランド・タバコ「フィリップ・モーリス」、偽造日本タバコ「マイルド・セブン」などは、台湾、フィリッピン、南ベトナム等のアジア諸国にも密輸出されているという。

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