中国深セン市、治安維持強化、監視カメラ20万台設置へ

【大紀元日本2月1日】広東省深セン市は本年末までに、全市の公共の場所に20万台の監視カメラを設置すると公表した。当局は「社会治安の管理を強化し、緊急突発事件への対応能力を高めるため」と説明した。

中国紙「南方都市報」によると、深セン市警察当局は30日の記者会見で、この情報を公表した。カメラは1ヵ月連続で撮影できるという。

本年3月までに設置場所を選定し、同年6月31日までに16万台の取り付けを完了させる予定。深セン市警察当局は「監視カメラは公共の場所に設置するが、市民のプライバシーを侵害する恐れはない。治安維持のために、配置する警察官は削減することはしない」と表明した。

中共公安当局の発表では、2004年に7万4千件の暴動などの集団抗議行動が発生しており、10年前の1994年に比べ7・4倍に急増している。参加者数も376万人と十年前の約5倍。中共当局の情報封鎖の傾向を勘案すると、実際の件数や人数はさらに多いものと思われる。地方官僚の汚職や司法当局の腐敗、拡大する貧富の格差など、改善の兆しがみられない事態に民衆の不満は募る一方で、深セン市の監視体制の強化はその火急さが伺われる。

関連記事
1月初めから中旬まで、中国各地で数万人を超える大規模な抗議デモが相次いでいる。トラック運転手の新制度抗議やタクシードライバーのストライキ、土地を失った農民の保障要求など、訴えの内容はさまざまだが、警察は多くのケースで暴力をともなう強制解散や逮捕を行った。
【大紀元日本6月13日】四川省巴中市で8日、警察官による暴力事件が発端で、市民1万人と警官隊との衝突事件が起きた。衝突は深夜1時まで続き、多数の負傷者が出た。ラジオ・フリー・アジアが報じた。 8日夜、
6月6日、双橋区の住民数千人が大足県との合併に反対するデモを行った。当局は機動隊を出動し弾圧した(ネット写真)【大紀元日本6月12日】四川省重慶市大足区で6日、数千人に上る抗議デモが発生した。当局は数
 【大紀元日本5月3日】四川省重慶市江北区魚嘴鎮の楼房村で4月20日、現地政府による土地収用をめぐって警察が村民に暴行を加え、村民30人以上が重軽傷を負う事件が発生した。半数を超える20人以上が重傷で
 【大紀元日本1月29日】6千人の従業員を抱える深セン東道物流公司(DDS)の支社がこのほど、相次いで倒産し、多くの失業者が未払いの賃金を求めて各地でデモを起している。25日には広州市東莞地区の従業員