北京日朝国交正常化交渉の裏側

【大紀元日本2月13日】4日から四日間、北京で開かれた日朝国交正常化交渉が進展なく終わった中で,日本側が提示した拉致案件問題に関連し,北朝鮮側の荒唐無稽な提案が暴露され、話題になっている.

日本側交渉団は拉致問題協議で、「よど号ハイジャック犯」生存者の速やかな帰国、真相解明、工作員容疑者の引き渡し等を要求する一方、この問題が解決されない限り国交正常化が難しいという立場を明らかにした。

日本の外交消息筋は8日、「日本側はこの過程で、被害者の一人横田めぐみさんの拉致、日本に潜伏していた拉致工作活動の核心人物、申光洙容疑者の身柄引き渡しを要求した」と述べた。

申光洙・容疑者は、北朝鮮工作員として日本で潜伏工作活動している中、ソウルに潜入,、1985年韓国情報機関に検挙逮捕された人物で、金大中政権当時 「2000年・ニューミレニアム特使」として出所、北朝鮮に送還された。

日本政府の要求にどんな形でも返事の必要があった北朝鮮側は、「それでは日本も犯罪者を北朝鮮に送還すべき」と高飛車に出た。日本当局者は、「日本の犯罪者が誰をさすのか?」、脱北者100余人を指すことだと思ったという。しかし、北朝鮮側が名指した犯罪者は、現在日本で活動中の北朝鮮人権団体と脱北者支援団体代表だった。 北朝鮮側が要求した人物は、「RENK(北朝鮮民衆緊急救出行動ネットワーク)」の李英和・代表(現梨花女大教授),「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る集まり」の山田文明・代表(大阪経済大教授) ,「北朝鮮難民救援基金」の加藤博・事務局長の三人だった。

北朝鮮側は、これらが「自国民を拉致する仲介ブローカー」と主張、これらも犯罪者として北朝鮮に送還すべきと意地を張った。北朝鮮政府は、拉致の容疑が明確で無罪主張が困難、他の言い訳で状況を兔れようとしたとみえる。

ヤン・ジョンア記者 junga@dailynk.com
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