金正日長女、父親の身辺警護・随行秘書で頭角発揮か

【大紀元日本2月28日】国際社会が北朝鮮の権力移譲に関心を寄せる昨今、北朝鮮の最高指導者・金正日の長女・金雪松(32)が、中佐階級の軍服姿で、金正日の視察時の身辺警護随行秘書として、兄弟の正男、正哲、正雲より先頭に立ち、世間の衆目を集めている。

中央社によると、1990年代末から、雪松は金正日の警備業務と日程を管理し始めた。金正日が軍隊を現地で指導・視察する時、雪松がこれに全て随行、護衛管理と日程などの確認をした。これは韓国大統領官邸・青瓦台の付属室長に相当する。金正日が工場、企業で、幹部と握手した後、雪松は直ちに消毒したハンカチで金正日の手を拭くという。父への配慮が行き届いていることを示している。

雪松は金正日と金英淑が1973年に結婚した翌年に誕生、父親の母校・金日成総合大学を卒業、政治経済学を専攻した。卒業後、労働党・中央委員会扇動部に配置され、主に文学領域を担当した。脱北者の談話よると、扇動部に上申した文学作品は、金正日に代わり雪松が全て代行署名したという。金正日が父親・金日成に最初に配置されたのも、同じく労働党・中央委員会扇動部で、権力移譲の基礎育成訓練を受けた。雪松も父親の足跡に従って頭角をあらわすだろう。

雪松は、通常の北朝鮮女性と異なり、長い髪が腰まであって、身長も165センチと高く、幼少時から金正日の寵愛の元で成長した。韓国情報当局によると、雪松は金正日が2002年8月にロシア極東地区を訪問時、金正日の側近として随行、昨年秋には、留学生としてフランスにしばらく滞在した。

脱北者によると、「雪松」は金日成が自ら命名したのだという。「雪松」に継いで、自らの娘「金敬姫」に生まれた女児には「琴松」と命名、金正日の異母兄弟である金平日の女児には「温松」と命名しているが、なぜ「松」とするのかは不明であるという。

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