鳥インフルエンザ、哺乳類動物も感染、各国で続発

【大紀元日本3月3日】 タイでトラ、ヒョウ、ベトナムでブタ、ドイツでネコなど哺乳類動物鳥インフルエンザに感染する事例が続発し、感染対象はすでに家禽類から拡散したことが憂慮されている。台湾衛生署疾病管制局の周志浩・副局長は、人類と頻繁に接触するペットがH5N1型ウィルスに感染するのは、重大な警告として捉え、感染例が増加するにつれ、人間への伝染確率も高くなると分析した。

台湾紙「自由時報」によると、過去数年間では、中国とタイなどの各国で、ブタやトラ、ネコ、ヒョウなどの哺乳類動物が鳥インフルエンザに感染した事例がすでに確認されたという。ドイツ政府もこのほど、国内でネコが鳥インフルエンザのH5N1型ウィルスに感染し死亡したと公表した。欧州では、初の哺乳類動物への感染となる。

世界保健機構(WHO)はこれを受け、「実験ではH5N1型ウィルスはネコに伝染することが立証されたが、まだ人間への感染はネコに関連するとの証拠が見つかっていない」とのコメントを出した。

これに対し、周副局長は「ネコを経由して人間へのH5N1型ウィルス感染が可能と証明されていないだが、防疫のために、人類と密接に接触するペットが同ウィルスに感染したことは重大な警告である」と述べ、飼育する猫や犬などのペットには、家禽類や、鳥類など特にこれらの動物の死体に触れないように対策を講じるべきとし、獣医もインフルエンザワクチンの接種を受ける必要があると注意を促した。

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