EU、商標登録「NOT MADE IN CHINA」申請を受理

【大紀元日本3月6日】欧州連合(EU)はある企業による「非中国製造」の英語商標登録申請を受理した。このことが中国の強い反発を招いた。EUは、関連規定に従い各界の意見を聴取した上で、この申請を許可するかどうかを判断すると示した。米国VOAが報じた。

EU内部市場協調局の商標審査員・メガランサ氏によると、ALVITO社が同局に対し昨年12月、本年1月と2月に「非中国製造」(「NOT MADE IN CHINA」)の英語商標登録に関する3項目の申請を行ったという。

メガランサ氏は、EUが各界の意見を聴取した上で、結論を出すと述べ、「3項目の申請について、5月のほぼ同じ時期に公告を開示し、その後の3ヶ月間は公告審査期間となり、すべての人や、団体が意見表明できる。最後EUが全般を考慮した上で最終判断を下す」と説明した。

また同氏は、中国からの抗議や、この申請は米国の裁判所に却下された記録などは最終決定に影響を与えると語った。

一方、同局商標部門の係長レルラガス氏は、「EUが商標登録申請を許可する原則は、申請案が道徳基準と公共秩序を違反しないことである。本件はこのような原則を違反していないと認識、中国への侮辱とは認められない、だからこの申請を受理した」と説明、公告審査期間はEUに与えられた再考慮

する機会であると強調し、本件は重大案件に当たらないため、一般的には1人の審査員に審理を委ねると示した。

中国メディアはこの申請案を広く報道し、EUが申請を許可するのを阻止するよう呼びかけている。

中国が関税貿易一般協定(ガット、WTOの前身)に加入するための知的所有権の商標談判を担任した首席代表・董葆霖氏は、この商標は中国産製品にマイナスの影響を与えるとみている。「それだけではない、中国の国家尊厳に関る問題だ」と中国政府関係者は受け止めているもよう。

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