シンガポール総選挙、野党が18年ぶりに優勢

【大紀元日本3月16日】シンガポールの工人党、民主党、民主連盟を含む8の野党は3月10日、民族機構本部で多党連合会議を開き、52の選挙区を定め、84の国会議席の過半数である43議席を超えている。この状況からみれば、与党の人民行動党は今回、候補者の指名日に過半数で自動的に政権に居座ることはできなくなったとみられる。

調べによると、人民行動党は1988年にも、一度過半数の議席を取れなかったが、その後の1991年、1997年および2001年の選挙では、すべて野党の議席数がすくなかったため、自動的に政権に居座った。

今回の野党が過半数の議席を獲得する可能性が高いことから、有権者の間では期待感が高まっているという。

情報筋によると、前工人党書記長ジャヤラトナム氏が資金集めに奔走し、選挙前に60万シンガポールドル(約4428万円)の借金を返済し、選挙の参加に意欲的であるという。また、全体的に実力を持つ工人党は、幾つもの複数選挙区および単一選挙区で戦う姿勢を示しており、注目されている。党首の林瑞蓮氏は党を率い、外務長官の楊栄文氏に挑戦する構えとみられ、同選挙の焦点になっている。

しかし、今回の連合会議の開催は、選挙状況を白熱化させたが、それぞれの野党は選挙の際に、十分な候補者を出すことができるかどうかは、現時点では確信できない状況にあるとみられる。

一方、今回の連合会議に対して、人民行動党の議員らは決して油断しないと示し、野党側が自分達の選挙区で立候補することを歓迎すると表明した。

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