中国:全人代、中共指導部に矛先
【大紀元日本4月1日】中共政権第10期の4回目の全国人民代表会議が3月上旬に開かれたが、会期中、中共指導部は統制力を失いはじめ、人民代表による多くの提案と発言は「大会のテーマ」をよそに、中共指導部に矛先を向けているという。
香港誌「動向」によると、会期中に約1320通の「人民代表」提案が集まり、主に社会政治や経済問題、貧富の格差、官僚汚職、金融犯罪、社会の道徳低下などの分野に集中した。これらの提案の中、約三百通は直接中共政権に向けられたもので、厳しい非難が続き、中共指導部の面子が損なわれた様子で、人民代表による「脱線行為」と見なされている。
そのため大会委員長・呉邦国は、2度にわたり各地区の代表団団長に警告を発し、「各代表が『大局』を考慮し、会議の主題に沿って議論を交わすよう」と要求したという。制御力を高めるために、大会の各副委員長に、各代表団の中に入り、代表達を「励まし、指導」し、「事前交流」を深めるようにと指導した。
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