広東省:土地収用に抗議、農民が省政府前で座り込み

【大紀元日本4月8日】 広東省で再び土地収用をめぐるトラブルが発生した。報道によると、南海の農民百人余りは、当地政府が4月3日、長年に渡り1万ムー余りの土地を収用してきたことに抗議し、広東省政府前で座り込みの抗議をした。ある農民は、仕事も耕す田畑もなければ、どうやって生活すればいいのかと、激昂して語っていた。

「我ら三山村の生活資源を返せ!」と南海平州鎮三山村の村民120人余りが、白い布に書いた黒字のスローガンを掲げ、3日早朝に三山村を出発し、午前10時頃に広東省政府に到着し、デモを行った。

この行動に参加した村民が香港の「苹果日報」に伝えたところによると、広東省陳情処の幹部の指摘として、村民の行動が「(政府の)級を超えた陳情」であり、法律に違反しており、受理はなされず、村民は12時頃まで座り込みを行った後に省政府を離れた。

三山村の、数十億人民元相当の土地1万8千ムーは、近年、当地政府に収用されており、村民の生計に大きな影響を与えている。 村民は、「もしまずまずの暮らしができるならば、誰がデモをするものか」と無念さをあらわにした。

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