胡錦涛訪米、待遇は小泉氏に及ばず?

【大紀元日本4月14日】胡錦涛・中国国家主席の訪米を前に、米中双方は胡主席の訪米の格式について会談したという。中国外務省の報道官である秦剛氏は定例記者会見において、今回の胡氏の訪米は国事訪問であると発言したのに対し、米ホワイトハウスのマクレラン報道官は、国賓ではなく単なる公式訪問であると強調。「国事」訪問と公式訪問との間にどのような違いがあるのだろうか。ドイチェ・ベレが伝えた。

胡錦涛氏は昨年9月に国家主席として初めての訪米を計画したが、この計画は大きな災害をもたらしたハリケーン・カトリーナによって延期された。当時も米中両国は胡氏の訪問に関して会談し、今回と同様に、中国側は国事訪問と主張しているが、それに対してホワイトハウスの報道官は国賓との言い方を否定し、公式訪問としか見なさないと強調した。国際慣例によれば、国家指導者による訪問には「公式訪問」と「国事訪問」の二種類がある。ドイツのボッフム大学の辜学吾政治学教授は、「実務訪問と国事訪問との違いは、実務訪問はより両国の間の実務的な意見交流を重んじます、それに対して、国事訪問は他国により明確により強く意見を伝える他に、結果として固い約束を締結できるということです」と説明した。

米中両国の外交官は両国間で行われる会談の内容について交渉している。ホワイトハウスのマクレラン報道官は、会談の内容は反テロ、反核兵器拡散、アジアの一部の地域の経済発展への推進などに関する地域かつ国際的な問題が含まれると示した。しかしながら、中国側にとっては今回の訪問を通じて、台湾問題に関してブッシュ政権のはっきりした姿勢を得たいというのが訪米の本当の狙いである。辜教授は、「もし、今回は国事訪問とされ、故氏の今回の訪米において米中が台湾問題について認識の一致を達成できたとすれば、アメリカの台湾の立法に関する制約力がより強められるだろう。中国が国事訪問を強調しているのは、中国側は今回は成果のない、単なる会談に終わらせたくないと望んでいるからだ。しかし、アメリカ側はまだそのような準備はできていないようだ」と指摘した。

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