胡主席エール大学訪問、CNN記者人権問題の質問で退場

【大紀元日本4月22日】胡錦濤国家主席は21日、エール大学を訪問し今回の訪米スケジュールを終了した。昨日の歓迎式典に次いで、エール大学でも記者が会場から追い出されるというハプニングがあった。CNN記者が、胡主席に対して、人権問題に関する質問をしたため、直ちに連行されたという。

同日、胡主席はコネティカット州のブレドレイ国際空港の西側軍用貨物機専用空港に到着し、高速道路を降りてニューへブンについてから一路、「法輪功の迫害を止めよ」「中国の強制労働収容所、刑務所での法輪功に対する迫害を徹底的に調査せよ」などの法輪功の抗議用横断幕が通りを埋め尽くした。抗議者の他に、中共領事館がバスで米国各地から寄せ集めた「歓迎団」も並んでいた。

訪米中の胡錦濤に対し、中国の法輪功学習者の臓器摘出と殺害を停止するよう要求する法輪功学習者 (Paul J. Richards/AFP/Getty Images) 

胡主席は同大学で、600人あまりを前に「米中関係」の講演を行った。情報筋によると、CNN、ABCなど特別なメディア関係者のみが同活動に招かれたという。講演後に、胡主席は事前に用意された質問を二つほど受け付ける予定だった。CNNの記者が胡主席と大学のレヴィン校長が贈り物を交換する写真を撮影した際、胡主席に対し、外で抗議している群集は見たかと質問をすると、同記者は直ちに警察に連れ出された。

また、当時現場にいた「エール・デイリー新聞」紙記者ダニエル・ケイツ氏は、CNN記者が「署名の提出」という言葉を耳にしたと述べた。同氏は、20日にエール法輪功同好会がレヴィン校長に対し、中国強制労働収容所で行われている生きた法輪功学習者からの臓器摘出事件を公開調査するよう胡主席に要求してほしいと伝えたことに言及し、同校の2400人の署名を提出したことであろうと示唆した。同ニュースは21日の「ニューへブン記録」紙のトップ記事として報道された。

CNNのスポークスマンに確認したところ、退場させられたのはCNNのアシスタント・プロデューサー、ジョー・バカレロ氏(Joe Vaccarello)という。エール大学のスポークスマン、ヒレーン・クラスキー氏(Helaine Klasky)は、同記者は「参観および撮影のみの場で、質問をした」ことで「基本規則」に違反したとして、会見の場から退場させられたという。エール大学の指摘に対して、CNNのスポークスマンは大紀元記者に、「我々はまったくその基本規則を知らなかった」と反論した。

バカレロ記者本人は、コメントを控えている。

(ニューへブン=Howard Wang, 徐竹思)
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