ナイジェリアで石油爆発事故、300人以上が死亡       

【大紀元日本5月13日】12日早朝、ナイジェリアの最大都市ラゴスの近辺で、石油パイプラインの爆発事故が発生した。現地の石油会社によると、死者は300人を超えているという。警察は爆発の原因について、現地住民が石油を盗もうとしたためと分析している。死者の大半は酷く焼かれ、身元確認ができない状態となっ

遺体の回収を行う救援者(Getty Images)

ている。

今回の爆発事故は、ラゴス市中心部から南西20キロ離れた島で発生した。爆発の威力が非常に強かったため、多くの死体は現場から100メートルを離れた海岸沿いに飛ばされた。付近に停泊していた船も焼け焦げ、船上には一部の死体が残されていた。

現場では、500個以上の石油を貯蔵するドラム缶が発見された。ナイジェリアテレビの報道によると、事故前に、現場の石油パイプラインが破裂した、大勢の農民が駆けつけ、漏れ出した石油を回収し、ブラックマーケットに売り出そうとした。混乱の中、火が引火され、爆破が起こったという。

ナイジェリアはアフリカ最大の石油発掘国、世界でも10番目になっている。すでに確認された石油貯蔵量は352億バレルに上る。しかし、国民の生活は非常に貧困で、石油輸出の恩恵をまったく受けていない。ある現地記者は、「貧困はナイジェリアの最大の問題である。このほど石油価格が上昇し続け、多くの人は石油を買う経済力がない。そのため皆一生懸命安いものを探している」と農民らの行動の背景を説明した。

調べによると、ナイジェリアでは過去にも、農民が石油パイプラインを破壊し、石油を盗み取る事件が多発し、今回のようにパイプラインが破裂したときを狙って、漏れ出した石油をかき集め、高値で売りさばこうとするケースも少なくない。そのため爆発を起こし、多くの人が死亡する事故が多発した。

過去に発生した石油盗難による爆発事故では、1998年には1082人、2000年7月には約300人が、2003年6月には、約105人以上が犠牲になった。

関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明