映画「ダ・ヴィンチ・コード」、世界各地で抗議勃発

【大紀元日本5月20日】南仏のカンヌで開催されている第59回カンヌ国際映画祭の17日の開幕式で、オープニング作品として公式上映に先立つマスコミ上映した「ダ・ヴィンチ・コード」は記者たちの失笑を誘い、鑑賞した映画ジャーナリストの評価は低かった。「カンヌで上映後に拍手ゼロの作品なんてここ10年ないんじゃないか」と話す関係者もいた。キリストが子どもをもうけ、教会はその事実を隠すために陰謀をめぐらしてきたという筋書きに世界各地の宗教界からはイエス・キリストを冒涜したなどと批判の声が上がり、大論争を巻き起こしている。なお日本では18日、東京・日劇1でジャパン・プレミアが開催された。一方、いままで映画の審査規制が非常に厳しい中国では、17日からノーカットで上映し始めた。

キリスト教のローマ法王庁(バチカン)は映画を見ないよう訴え、ジョゼフ司教は「この映画はカトリック教を強烈に攻撃しただけではなく、神を著しく冒涜した」と強く非難した。上映前の会見でもキリスト教の倫理を問う鋭い質問が殺到、「キリストが結婚していたと思うか」との質問に対し、出演者のトム・ハンクスは「僕は(キリストの時代には)生まれてないから分からないよ」などと答えた。ロン・ハワード監督(52)は、作品はあくまでもフィクションであると強調した。

米カトリック系団体「ヒューマンライフ・インターナショナル」の代表は17日、抗議のため、関連会社がこの映画を配給しているソニーの全製品の不買運動を19日から始めることを明らかにした。同団体の広報担当は「映画はカトリックを敵視している。世界のカトリック信者10億人規模のボイコットにしたい」と述べ、インターネットやメディアで参加を呼び掛けると話した。

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