WHO、新書で中共のSARS対応を批判

【大紀元日本5月24日】世界保健機関(WHO)は先週、香港で公共衛生専門家と科学者による共同著書を出版した。「SARS:世界で拡散された伝染病は、どのように阻止されたのか」というタイトルの本書は、2002年中国でSARS発生時、中共政権が関連情報を封鎖、感染事実を否認したことを批判している。

同書の記述によると、2002年11月、SARSが南部の広東省で蔓延していた際、当局はその事実をすでに把握しているにもかかわらず、WHOに報告しなかった。2003年2月10日にWHOがはじめてSARS感染の事実を知り、中共当局ははじめて中国国内での感染事実を報告した。WHOは、感染情報の詳細を提供するよう求めたが、応じられなかった。

同書によると、SARSが中国国内外で蔓延した期間、中共当局は世界に警告を出さなかった。北京市を含め、当時の中国各地の病院は、感染状況に関する情報を厳しく封鎖したため、中共当局の怠慢で、全世界の公共衛生の安全が脅かす大事件となった。その結果、SARSは世界30カ国に蔓延し、8千人が感染、8百人の命が奪われた。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。