台湾の総統府秘書長、反対派からの総統辞任要求を却下

台湾の陳唐山・総統府秘書長は4日、陳水扁総統の娘婿インサイダー取引に関与したとする疑惑をめぐって反対派から出ている総統に対する辞任要求を退けた。

陳総統の娘婿が先月、株式のインサイダー取引の疑いで拘束されたのを受け、総統に対する反対派からの辞任圧力が高まっている。

同秘書長は記者団に対して「総統は何も悪いことはしていない」と強調し、反対派に対して「政治的思惑によって台湾の安定を故意に妨害している」と警告した。ただ具体的な党名などについては言及しなかった。

一連のスキャンダルを受け、陳総統の支持率は過去最低を更新。3日には同総統の辞任を求める抗議デモが行われ、数千人が総統府前に集結した。デモを主催した台湾第2位の野党、親民党は陳総統が辞任するまで毎週末、デモを実施するとしている。(ロイター6月4日=台北)

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